「オニツカタイガー」が「パトゥ」とのコラボ記念ポップアップ ロンドン旗艦店が東京とパリのティーンをイメージしたアパルトマンに変身
空間一面がピンクに包まれた部屋には、柔らかいカーペットが敷かれ、甘い香りが漂う。ガーリーなテイストの空間の床には雑誌や漫画、ぬいぐるみが置かれ、生活感のあるテイストに。もちろんコラボ商品のシューズやアパレルも会場に散りばめられている。他にも共同のクローゼットやドレッサー、ツインベッドやソファ、またこたつとアナログテレビまで置かれている。
アナログテレビのそばの棚には、「うる星やつら」や「勝手にしやがれ」など。日仏のあらゆる映画のDVDが並べられている。来場者はそこから好きなタイトルを選んで、テレビで見ることができる。筆者が訪れた日の会場では「プリティーウーマン」の映像が流れていた。
こたつやドレッサーには「交換ノート」のようなメモ帳が置かれて、好きなようにイラストやメッセージを書き残すことができる。“プロフィール帳“の紙も部屋のあちこちにあり、名前や星座、好きな芸能人や音楽など、来場者が記入した紙がドレッサーの引き出しいっぱいに入っていた。寄せ書きのアクティビティへの反応は上々で、書き残していく人が予想以上に多いそうだ。
一方、部屋の奥はキッチンをイメージしたカフェスペース。おにぎりと緑茶が振る舞われている。全農提供のななつぼしと魚沼産コシヒカリのお米が使用されたおにぎりの具は、ツナマヨネーズ、セサミ鮭、ピンク梅干し、高菜の全四種。緑茶には桜と塩のトッピングというこだわりも。座ったり寝転んだりしながら会場内のどこでも楽しむことができる。
事前予約制の同イベント。実際に誰かの家にお邪魔するような、できるだけ現実に近い形の体験の提供を目指し、人数を制限し、来場者には1時間の滞在時間を許している。心地のいい時間を過ごしてもらうため、スタッフからの接客やコラボ商品の試着はイベント会場では行っていない。アイテムはさりげなく展示しているものの、あくまで世界観を表現する一要素という位置付けだ。
イベント会場となっている、リージェントストリート店の最寄駅オックスフォードサーカス駅では、現在「オニツカタイガー」と「パトゥ」が構内の広告をジャック。元々コラボを知っていた人だけでなく、TikTokや駅の広告がきっかけでイベントに来場した人もいるそうだ。