大雨時に“地下”にいたらすぐに避難…大雨による「街の水害」に遭わないために押さえるべき“4つのポイント”とは?
手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災 FRONT LINE」(毎週土曜 8:25~8:30)。8月3日(土)の放送では“街の水害”で押さえておくべきポイントについて取り上げました。
夏本番を迎えて、気温の上昇とともに大気の状態が不安定になり、短時間に大雨が降るケースが増えています。7月31日(水)は首都圏でゲリラ豪雨が発生し、東京・板橋区や練馬区で1時間に100mm以上の猛烈な雨が降るなど、記録的短時間大雨情報が発表されました。また、7月26日(金)には山形県や秋田県でも記録的な大雨が降り、山形県の6つの市町村に大雨特別警報が出されました。 この時期では、都心をはじめ関東南部でも大雨による災害が起こる可能性があります。コンクリートの道路やビルが集まる都市は、大雨が降ると排水が追い付かなくなり“内水氾濫”が発生するなど、短時間で一気に状況が悪化するのが特徴です。そこで今回は、街の水害に遭わないための4つのポイントを紹介します。
“街の水害”の注意点①「地下にいたらすぐに出ましょう」
大雨が降って災害の危険が高まっている場合、地下室や地下街、地下駐車場などに一気に水が流れ込み、“逃げよう”と思ったときには水圧でドアが開かなくなったり、階段を流れる水の勢いが強くて移動できなくなる可能性があります。また、停電が発生してパニックになる恐れも。気象情報をこまめにチェックして早めに避難するようにしましょう。
“街の水害”の注意点②「街の川からも離れる」
街を流れる川は、川幅が狭く、川底などがコンクリートで覆われているため“水位が短時間で一気に上がる”という特徴があります。周囲で雨が降ったときはもちろんですが、上流で雨が降ったときも川から離れましょう。例えば、東京で1時間に50mm以上の雨が降ったときは危険です。また、川の水位を見て“まだ大丈夫”と思っても、逃げ遅れてしまうこともあるので注意が必要です。
“街の水害”の注意点”③「大雨のときは外に移動しない」
大雨のときに外を移動するのは危険です。アンダーパス(交差する鉄道や道路などの下を通過するため、周辺より低くなっている道路)の浸水、マンホールの蓋が外れるなどの危険もあります。 2019年に発生した台風19号のときに屋外で亡くなった方のうち、約25%は出勤や帰宅途中だったそう。大雨のときは予定を変更して自宅や会社などに留まるようにしましょう。