【腰痛を元から治す簡単セルフケア】40代、50代女性に多い腰痛の悩み。そもそも腰痛って?放っておくとなぜよくないの?
腰痛の3大原因は、悪い姿勢、筋肉の衰え、ストレスなどの心の不調
では、なぜ腰痛は起きやすく、どんな原因で起こるのだろうか。 「腰は上半身と下半身の要となるつなぎ目の部分で、動かす機会が多いので負担がかかりやすく、不具合が起きやすいのです。 腰痛が起きる原因はさまざまですが、一般的によく見られる3つの原因があります」
「まずひとつめが悪い姿勢です。私たちは日常生活の中で、スマホやパソコン、デスクワーク、掃除や洗い物など頭を前に出した前かがみの猫背姿勢をとりがちです。こんな姿勢を続けていると背骨が曲がって重心が前に移動し、その結果、首や腰の筋肉に負担がかかって緊張したり、椎間板や椎間関節などの変形や変性が起こったりすることで腰痛になるのです。 腰痛の原因のふたつめは、運動不足や加齢による筋肉の衰えからくる、筋力の低下や柔軟性の低下です。筋肉が使われずに衰えると、血行不良を招いたり、筋肉がこわばって可動域も狭くなり、疲労が蓄積します。この状態が続くと腰痛が起こるのです。 40代以降は、加齢によって筋肉の衰えが進むうえ、活動量が減って運動不足にもなりやすいのでこのタイプの腰痛が増えます」
また、意外に思うかもしれないが、心の不調も腰痛の原因に…。 「仕事や人間関係、病気などなんらかの理由で精神的なストレスがかかると、自律神経が乱れて交感神経が過剰に優位になります。すると、筋肉が緊張しやすくなったり痛みに敏感になったりするため、腰の痛みも感じやすくなります。これが3つめの原因です。 このような腰痛を“心因性腰痛”または“痛覚変調性疼痛”と言います」
腰痛を放っておくと健康寿命を縮めかねないのでケアをすることが大事
そんな腰痛だが、特にケアをせずにやり過ごしている人も少なくないかもしれないが、それが健康寿命を縮める原因にも…。 「腰痛があると痛みへの不安から動くことに消極的になってしまったり、腰をかばうことで行動が制限されたりするため、筋肉の衰えや関節の不具合などが進んでしまいます。 その結果、ますます出歩かなくなってロコモティブシンドロームなども招き、健康寿命を縮めてしまう可能性が高まるのです。 ですから、病院での治療やセルフケアなどを積極的に行って、早めに改善することが大切です」