【腰痛を元から治す簡単セルフケア】40代、50代女性に多い腰痛の悩み。そもそも腰痛って?放っておくとなぜよくないの?
セルフケアのポイントとは?
「腰痛のある人は、体をあまり動かさなくなりがちですが、積極的に体を動かしたほうが快方に向かいやすく、痛む頻度も少なくなります。 体を動かさないほうが筋肉がこわばり、筋力や柔軟性の低下を招くからです。ですから、無理のない範囲で体を動かすのがおすすめです。 特におすすめなのが、筋肉の柔軟性や強度を高めるためのストレッチと筋トレです。それを行って少し痛みがやわらいできたら、腰に負担をかけない正しい姿勢を保つために体幹を鍛えるトレーニングも取り入れるのが理想的。 また、腰を丸めて前かがみになると腰に負担がかかるので、日常生活の中で物を取ったり、持ち上げたり、かがむときは、腰を丸めて動くのではなく、股関節から折るように体を前に倒す癖をつけるのもポイントです。 心因性の腰痛の場合は、自律神経を整えるために、ゆっくりお風呂につかってリラックスしたり、質のよい睡眠をとることも大切です」 《腰痛改善のポイント》 ① 正しいフォームのスクワットやプランクなど、筋力の柔軟性や強度を高めるストレッチ&筋トレを取り入れる。 ② 痛みが少しやわらいできたら、体幹を鍛えるトレーニングを取り入れる。 ③ 日常生活では、腰から体を曲げず、股関節から曲げる意識を。 ④ 入浴や質のよい睡眠などで自律神経を整える。 次回は 40代~50代の女性に多い「腰痛の5つのタイプ」について教えてもらう。 【教えてくれたのは】 吉原 潔さん 脊椎外科専門医・スポーツドクター・フィットネストレーナー。医学博士。アレックス脊椎クリニック院長。日本医科大学卒業後、同大学整形外科入局。帝京大学医学部附属溝口病院整形外科講師、三軒茶屋第一病院整形外科部長を経て、2017年より現職。日本整形外科学会専門医、日整会内視鏡下手術・技術認定医。日本スポーツ協会公認スポーツドクター、全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会(NESTA)公認パーソナルフィットネストレーナー、食生活アドバイザー。運動療法や筋力トレーニングにも精通した医師として、多角的な診療に定評がある。トレーナーとしての信条は「ケガをしないトレーニング方法を指導すること」。50歳を過ぎてから筋トレでメタボ体型を脱し、ベストボディコンテストに出場、受賞歴多数。著書に『ドクターズスクワット』(アスコム)など。 撮影/藤澤由加 ヘア&メイク/佐々木 篤 モデル/SOGYON 取材・原文/和田美穂