中国EV市場で日本メーカーが苦戦…中国製EVは東南アジアでも急拡大(海外)
苦境に立たされる日本の自動車メーカー
日本の自動車メーカーは、ガソリン車から電気自動車への移行に対して、慎重な姿勢を取っており、その代わりにハイブリッド車に注力している。 そのアプローチは、EV需要が鈍化する中で概ね成功を収めており、2024年初め、トヨタはアメリカでのハイブリッド車販売の好調を受けて、大幅な増益を計上している。 しかしムニョスは、日本の自動車メーカーのハイブリッド車を優先する戦略は、アメリカやヨーロッパではうまくいったかもしれないが、中国では問題を引き起こしていると指摘している。中国で現地の競合車が1万ドル(約154万円)未満で販売されている中、日本の自動車メーカーは競争力のあるEVのラインアップを欠いているからだ。 「中国は確実に完全電気自動車へと移行している。そして、これによって電気自動車において競争力を持たない自動車メーカーはすべて除外されることになる」とムニョスは語った。 彼はさらに、トヨタ、ホンダ、日産は、成長が停滞しているアメリカやヨーロッパ市場に過度に依存するリスクに直面する一方で、同時に中国などの成長市場で伸び悩んでいると話している。 「結局のところ、ハイブリッド戦略は日本ではうまくいき、アメリカでもうまくいき、ヨーロッパでも非常にうまくいった。しかし、それは中国では通用しない」と彼は付け加えた。
Tom Carter