牽引に最適な電気自動車 大トルクでトレーラーを引っ張るEV 10選 デメリットも
4. テスラ・モデルY
長所:スーパーチャージャー・ネットワーク。室内の広さ。航続距離。 短所:乗り心地と静粛性。ボタンが少ない。製造品質。 最大牽引重量:1588kg WLTP航続距離:455~532km テスラ・モデルYは、上記のモデルXよりも小型で、道幅の狭い都市部に適したバージョンである。そして、右ハンドルがある。 ファルコンドアではなく従来型のドアを採用し、ぶっ飛んだ「プラッド」仕様も存在しない。優れた航続距離と牽引能力を備えた、はるかに実用的な中型SUVとなっている。 オプションの牽引パッケージを購入すると、ご想像通りトウバーが装備されるが、牽引モードという専用ソフトウェアも付いてくる。このモードなしでも牽引は一応可能だが、テスラは使用を強く推奨している。自動緊急ブレーキの制動力を下げ、ステアリング自動介入を無効にし、クルーズ・コントロール使用時の前方車両との車間距離を伸ばすことで、走行を助けてくれる。 What Car誌のテストでは、モデルYは牽引時に航続距離が約57%短くなることが明らかになった。これは競合車と比べると優秀な方だ。
5. キアEV6
長所:良好な航続距離。バランスのとれたシャシー。牽引時の安定感。 短所:インテリアの質感は競合車に劣る。ステアリング・フィールがいまいち。不器用なクライメートコントロール。 最大牽引重量:1800kg WLTP航続距離:440~528km 兄弟車のヒョンデ・アイオニック5よりも価格は高いが、キアEV6はベースグレードでもパワフルで、最大牽引重量が200kg多い。 クーペ風のボディに77.4kWhの大型バッテリーを搭載し、モーター出力は後輪駆動のベース車の228psから最上位グレード「GT」の585psまで幅広い。 ここで紹介するすべてのEVと同様、大きな荷物を牽引するとバッテリーの消耗が極端に激しくなる。しかし、プラス面もある。800Vの充電システムにより、超急速充電器を利用すればわずか18分で10~80%の充電が可能だ。 E-GMPプラットフォームをベースとするEV6は、GTグレードで0-100km/h加速3.5秒を謳い、リミテッド・スリップ・ディファレンシャルを標準装備している。