牽引に最適な電気自動車 大トルクでトレーラーを引っ張るEV 10選 デメリットも
2. BMW iX
長所:卓越した洗練性。広さと多用途性。豪華なインテリア。 短所:賛否両論あるエクステリアデザイン。回生ブレーキは改善の余地あり。キャンプ場によっては派手すぎる? 最大牽引重量:2500kg WLTP航続距離:413~614km BMWがEVのフラッグシップモデルで成功を収めたことは否定できない。挑戦的なスタイルのiXは、特に上位の「xドライブ50」で競合の多くを打ち負かすような高い総合力を誇っている。 最高出力523ps、最大トルク78kg-mと十分すぎるパワーを備えているだけでなく、80.7kWのバッテリーを搭載し、一回の充電で610km以上走行できるとされている。 ここで注目したいのは2500kgという最大牽引重量で、これはヘビー級の内燃機関モデルに匹敵する。 さらに重要なのは、最高出力325psの「xドライブ40」でも同じ牽引能力が得られることだ。また、どちらもツインモーターの四輪駆動システムを採用しており、滑りやすいフィールドからトレーラーを引っ張り出す際にも優れたトラクションを発揮する。
3. テスラ・モデルX
長所:スーパーチャージャー・ネットワーク。スポーツカー並みの加速。充電時間が短い。 短所:左ハンドルのみ。不安定な乗り心地。平均以下の製造品質。 最大牽引重量:2268kg WLTP航続距離:542~594km テスラ・モデルXは最大2268kgの牽引が可能で、多くの大型ディーゼルSUVに匹敵する。 大型の二軸トレーラーの連結も容易だ。ただし、ロングレンジ仕様の594kmの航続距離が大幅に減少する可能性がある。 とはいえ、100kg-mを超える瞬間トルクを持ち、重い荷物を運んでも性能に大きな影響が及ぶことはないだろう。さらに、モデルXにはエアサスペンションが標準装備されているため、必要に応じて車高を上げたり下げたりすることで、トレーラーを連結しやすくなり、走行中も安定を保つことができる。 最大7人乗りでトランクも大きく、牽引車としての実用性をさらに高めている。ガルウィングドアはキャンプ場で注目を集めるだろうが、作りの雑さや無気力なドライビング・ダイナミクスなど、妥協点がないわけではない。新車の場合、現時点では左ハンドルしか用意されない点にも注意したい。