総工費1000億円。まさに“ひとつの街”の中核をなすJ2長崎新スタジアムの全貌が明らかに! 日本初が目白押し、プールからも試合観戦が可能
民営事業らしい大胆なチャレンジがあちらこちらに
悲願のJ1昇格を目ざすV・ファーレン長崎に、強力な追い風が吹きそうだ。 通販大手『ジャパネットグループ』で地域創生事業を担う『リージョナルクリエーション長崎』が、総工費およそ1000億円をかけて開発した大型複合施設「長崎スタジアムシティ」が、いよいよ10月14日に開業を迎える。 【画像】“日本初”が目白押し! 長崎の新ホームスタジアム「PEACE STADIUM Connected by SoftBank」スペシャルギャラリー 創業の地・長崎を活性化すべく、『ジャパネットグループ』の総力を結集し、民間主導でおよそ7年の歳月をかけて実現に至ったビッグプロジェクト。約7.5ヘクタール(東京ドーム1.5個分)の広大な土地に作り上げられたのは、まさに“ひとつの街”と言っていい。 サッカースタジアム、アリーナ、ホテル、ショッピングモール、オフィスビルが集結し、「試合がある日だけではなく、365日いつ来ても楽しめる施設」(リージョナルクリエーション長崎の岩下英樹社長)が、長崎駅から徒歩約10分という好立地に誕生したのだ。 B1リーグの長崎ヴェルカの本拠地となる多機能可変アリーナ「HAPINESS ARENA(ハピネスアリーナ/約6000席)」とともに、この一大施設の中核をなすのが、V・ファーレンの新ホームスタジアム「PEACE STADIUM Connected by SoftBank(以下ピーススタジアム)」だ。 約20000人収容のスタジアムは、立地の良さは言うまでもなく、最大の魅力はその見やすさにある。観客席とピッチの距離は、「日本一近い」最短約5m。まさに手が届きそうな距離に選手がいる臨場感は、数あるJリーグのスタジアムでもここでしか味わえない。 国内外の数多くのスタジアムを訪れ、参考にし、言うならば“いいとこ取り”をして生まれたピーススタジアムの出来栄えに、地元長崎出身の元日本代表FWで、現在はV・ファーレンの取締役兼CEOを務める高木琢也氏もご満悦の様子だ。 「私自身、すべての席に座ってみましたが、どこからでも見やすい。例えば(今年2月に竣工した)サンフレッチェ広島のエディオンピースウイング広島(28520席)に比べればサイズ的にはコンパクトですが、その分、座席の間隔がゆったりしていますし、お客さんそれぞれの観戦スタイルに対応できることも、このスタジアムならでは特長だと思います」 純粋なハコモノとしての魅力に加え、ピーススタジアムには民営事業らしい大胆なチャレンジがあちらこちらに見られる。なかでも特筆すべきは、スタジアムに併設されたホテル「スタジアムシティホテル長崎」の客室やレストラン、さらにはプールからも観戦が可能な点だ。日本初のサッカースタジアムビューホテルの客室から見下ろすピッチは、宿泊者だけが堪能できる絶景だろう。 選手の息遣いを近くで感じたければ1階席、ゲームを俯瞰で楽しみたいなら2階席、そしてゆったりとくつろぎながら観戦するならホテルの客室──。高木取締役兼CEOが言うように、様々なニーズに応えてくれる。
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