シルバーゲート銀、約100億円でSECなど規制当局と和解
任意清算
シルバーゲートは、大手暗号資産企業御用達の銀行だったが、業界に吹き荒れる壮絶な逆風に屈し、いわゆる「暗号資産の冬」に閉鎖された3つのテクノロジー関連の金融機関の1つめとなった。他の2行(シリコンバレー銀行とシグネチャー銀行)は米国当局に差し押さえられ清算されたが、シルバーゲートは政府の介入もなく、預金者への返済のために連邦政府の支援を必要とすることなく閉鎖に動いた。 シルバーゲートと他の2つの金融機関の破綻は、アメリカの銀行に数カ月に及ぶ混乱を引き起こし、暗号資産の人気がさらに低下するなか、暗号資産関連企業はサービスを提供してくれる金融機関を求めて奔走することになった。 シルバーゲートは、小さなコミュニティバンクから暗号資産セクターの主要な金融パートナーになる急成長を遂げたが、その転落はさらに早かった。 同行の閉鎖は、暗号資産業界に賭けていた同行が、サンフランシスコ連邦住宅貸付銀行からの立替金を返済するための現金を調達するため、有価証券の売却を加速させたことが2023年3月に提出された有価証券報告書によって明らかになったことがきっかけとなった。 しかし、2022年の最後の数カ月に暗号資産関連顧客から80億ドル以上の預金を失っており、警告の兆候はそれ以前からあった。 FRBの監察官は2023年10月の報告書で、シルバーゲートの経営陣は「無能」であり、担当者は事業で起こっている事態に対応できなかったと結論づけている。 |翻訳・編集:山口晶子、増田隆幸|画像:Will Foxley/CoinDesk|原文:Crypto-Friendly Silvergate Bank Pays $63M to Settle Charges With SEC, Fed, California Regulator
CoinDesk Japan 編集部