高校相撲の名門・埼玉栄から2人が入門会見 師匠は高校の大先輩でもある元豪栄道の武隈親方
大相撲の武隈親方(元大関・豪栄道)が師匠を務める武隈部屋に入門した、ともに埼玉栄高3年の宮崎虎之介と木村豪太が30日、福岡・那珂川市の部屋宿舎で記者会見を行った。171センチ、123キロの体格で押し相撲が得意の宮崎は「(高校の先輩で同じ押しが得意の)貴景勝関のような相撲を目指したいです」と抱負。187センチ、140キロで右四つ、寄りが得意の木村は「電車道で持って行けるような力士になりたいです」と力を込めた。 高知・土佐清水市出身の宮崎は4兄弟の四男で、角界には1番上の兄の三段目・土佐清水(時津風)、3番目の兄の三段目・清水海(境川)がいる。日大出身の清水海は今年名古屋場所で序ノ口優勝、秋場所は序二段優勝を飾り、番付を駆け上がっている。兄弟は本割では対戦できないが、優勝決定戦なら対戦できる。宮崎は「兄弟で戦うのが夢です。兄弟関係なく抜いてやろうと思います」と気合たっぷりに話した。基本的には相撲一筋だったというが、小1から中2まで楽器の琴を習っていたという意外な一面も明かした。 青森県生まれで、埼玉・本庄市育ちの木村の名前は、高校の大先輩でもある師匠の武隈親方の本名「沢井豪太郎」から名付けられたという。同部屋には兄で三段目の豪正龍も所属している。運命に導かれるように武隈部屋の門をたたいた木村は「目標はまず十両に昇進したいです」と意気込みを語った。会見に同席した武隈親方は「こつこつやれば花開く。伸びしろは大きいので、脇目も振らず稽古に励ませたいですね」と話した。
報知新聞社