「ネットだけでは得られない情報」掲載 台湾プロ野球の魅力詰まった日本語書籍出版
(台北中央社)台湾プロ野球の魅力を日本語で紹介する「台湾プロ野球観戦ガイド&選手名鑑2024」が6月、日本で出版された。執筆者の1人、会社員の木本健治さんは「ネットだけでは得られない情報を書くことを意識した」とし「ビギナーの方でもディープなファンの方でも満足いただける」とアピールしている。 木本さんが手掛けた台湾プロ野球に関する日本語書籍は、2015年の「観戦ガイド」、21年の「観戦ガイド&選手名鑑」に続く3冊目。今回は木本さんをはじめ、台湾プロ野球を長年追い続ける日本人3人が中心になって執筆した。 24年版は、従来の内容に加え、チアリーダーに関する情報を初めて掲載した。楽天モンキーズのチアリーダーに加入する陳詩媛、味全ドラゴンズのチアリーダーに加わる陳詩雅姉妹のインタビューも実施。これまでとは違う角度で日本の読者に台湾プロ野球への関心を持ってもらえるようになっている。 ビギナーにもできるだけ分かりやすい記述を心掛けたと木本さん。各選手の詳細な特徴や最新の球場情報を紹介するよう配慮した。 台湾プロ野球は今年、16年ぶりに6球団体制になり、選手や球場の数が増えたことで、以前よりも情報量が増加。会社員の仕事を抱えながらの一連の作業は「大変だった」と振り返るが、無事出版にこぎ着け「ほっとした部分もあり、達成感もあるという感じ」と笑う。 台湾プロ野球側も全面的に協力。木本さんは「私たちの作りたい内容に合わせて資料をいただいた」と話す。チアガールの写真やプロフィル資料も提供され、「今回の新しい取り組みで協力を得られたことがありがたかった」。 木本さんは高校1年生だった2009年、台湾プロ野球に興味を持ち、大学時代に台湾へ交換留学。大学卒業後には台湾大学の大学院に進学し、学業の合間を縫って各地の球場に足を運んだ。現在は日本に暮らすが、野球観戦のため定期的に台湾に通う。 台湾プロ野球の魅力については、選手やチアガールとファンの距離の近さや観戦チケットの安さなど、観戦するためのハードルの低さを挙げ、予備知識がなくても盛り上がれると語る。3冊目の出版となり、台湾プロ野球の関係者にも「好意的に捉えていただいている」として「引き続き25年版、26年版と出していきたい」と意欲を示している。 (齊藤啓介)