電車の中で心臓が止まった…性別関係なく「ためらわず助けてほしい」 女性ライターが体験したこと
自分の大事な人が、どこかで倒れるかも
自身が倒れてから、「具合の悪そうな人がいないか」と周囲をよく見るようになったという熊本さん。1年ほど前には、電車内で突然倒れた男性がいたため、SOSボタンを押して救助にあたる一人になったといいます。 「電車や駅で困っている人は酔っ払いが多いんですけど(笑)、それでもお水を渡したりとか、座ってもらったりとか。自分が助けてもらってから、『一日一善』というか、恩返しのつもりで動くように意識しています」と熊本さん。 日本では、年間2万9千人ほどが、誰かの目の前で倒れて心停止となっています。 「みなさんも、誰かの心臓が止まってしまった場面に出くわすこともあると思います。目の前の人は他人かもしれません。ですが、自分の大事な人がどこで倒れるか分からない。そんな時、誰にも助けてもらえなかったらと考えると辛い気持ちになりませんか。どうか『自分事』にしていただき、ためらわずに助けるひとりになってほしいです」