どんな業界、どんな職種にも「給与の低い」ブラックな職場があると知り絶望…。事前にチェックする術はないのでしょうか?
どのような業界や職種においても、長時間労働やサービス残業が発生するブラック企業が少なからず存在します。そのため、就職や転職でブラック企業に入社しなくないと考える人も多いでしょう。 そこで本記事では、ブラック企業の特徴や事前にチェックする方法を紹介します。劣悪な労働環境で、身体的・精神的に疲弊しないためにぜひ参考にしてください。
ブラック企業の特徴
まずは、ブラック企業の特徴を4つ紹介します。過酷な環境下において自分自身が疲弊してしまわないためにブラック企業の特徴を知っておくとよいでしょう。また自分が働いている環境がブラックではないかを確認する方法としても使えます。 ■残業が多く長時間労働になりやすい ブラック企業は、基本的に残業が慢性的に発生して長時間労働が多い傾向になります。労働基準法では1日の労働時間は8時間、1週間の労働時間は40時間と定められており、残業を行うためには企業が36協定を締結・届出しなければなりません。また36協定の届出を出しても、上限なく残業ができるわけではない点も重要です。 特別な事情がない限り、月45時間・年360時間を超える残業は認められていません。この時間数を超えて残業が発生している場合は、労働基準法に違反している可能性があります。 ■休日出勤があり有給を取得しにくい ブラック企業では、休日出勤が頻発する場合やそもそも休日の取得すらできないケースもあります。労働基準法では毎週1日の休日もしくは、4週間の中で4日以上の休日を労働者に与えなければならないと定められています。そのため、休日もほとんど出勤していたり休暇を取得させてもらえなかったりする場合は、労働基準法に違反している可能性が高いでしょう。 ■残業代が出ずサービス残業は当たり前 ブラック企業では、残業が頻繁に発生しているにもかかわらず、残業代が出ていないケースも多いようです。いわゆるサービス残業と呼ばれるもので、定時でタイムカードを切らせた後に残業させる場合があります。 時間外労働をさせた場合は、25%増しの賃金を支払わなければならないと労働基準法第37条によって定められています。そのため、上司から指示を受けて残業しているにもかかわらず、残業代の支払いがない場合は労働基準法に違反している可能性があります。 ■離職率や休職率が高い ブラック企業は、労働環境が劣悪なため、入社してもすぐに辞める人が多くいます。また長時間労働によって体調を崩して、休職する人も多いようです。そのため、離職率や休職率の高い企業はブラックである可能性が高いといえます。