【気象情報】台風10号の影響 すでに大雨で地盤緩む 関東甲信は1日かけて土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に警戒を 48時間降水量は神奈川県の小田原などで観測史上最大
気象庁は、関東甲信地方では31日夕方にかけて土砂災害に厳重に警戒し、1日にかけて土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意するよう呼び掛けています。 関東甲信地方では、台風周辺や太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴い激しい雨の降っている所があります。関東地方南部を中心に、これまでの記録的な大雨により地盤の緩んでいる所があるため、少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。1日にかけても大気の非常に不安定な状態が続くでしょう。その後も、暖かく湿った空気が流れ込むため総雨量がさらに多くなり、3日頃にかけて大雨となるおそれがあります。 [雨の実況] 31日午前6時00分までの48時間降水量が、神奈川県の小田原では461.5ミリ、海老名では375.5ミリとなって、観測史上1位の値を更新しています。 降り始め(29日午前6時)から31日06時までの降水量(アメダスによる速報値) 栃木県 奥日光中禅寺湖畔 173.5ミリ 那須高原 163.0ミリ 日光市五十里 145.5ミリ 群馬県 高崎市榛名山 183.5ミリ 藤岡 126.0ミリ 館林 123.0ミリ 埼玉県 所沢 283.5ミリ 飯能 251.0ミリ さいたま市桜区 209.5ミリ 茨城県 高萩市大能 126.0ミリ 北茨城市花園 116.5ミリ つくば 116.0ミリ 千葉県 鋸南 119.0ミリ 我孫子 107.0ミリ 佐倉 105.5ミリ 東京都 八王子市元本郷町 374.0ミリ 青梅市新町 297.0ミリ 府中市幸町 252.0ミリ 神奈川県 小田原 461.5ミリ 海老名 375.5ミリ 相模原市中央 371.0ミリ 山梨県 山中湖村 281.0ミリ 上野原 217.5ミリ 大月 207.0ミリ