「最後まで自分を過信できなかった」甲子園で打率4割、大学リーグは5割超で首位打者…大阪桐蔭“最強世代”で春夏連覇の外野手はなぜプロを諦めた?
社内プロフィールには「大阪桐蔭出身と書いていない」
社内ツールのSNSに新入社員の自己紹介が掲載されたことがあった。そこで青地の名前を見た者はピンと来たのだろう。即座に周囲から反響があったという。 「今までお話ししたことのない先輩の方にも声を掛けていただいたことはあります。その自己紹介欄には『野球をやっていました』とか『ゴルフが好きです』とは書いていたんですけど、大阪桐蔭出身とは書いてないんです」 それは、いつまでも“過去の看板”にすがってはいけないという青地の姿勢でもあった。 「あくまでフレッシュマンとして、謙虚に過ごしていきたい」 新天地に向かい、裸一貫で勝負をしようという強い覚悟がにじんでいた。その一方、野球界とは全く違う世界での戦いには、当初は戸惑うことばかりだったという。 <次回へつづく>
(「甲子園の風」沢井史 = 文)
【関連記事】
- 【つづき/#3を読む】「それぞれの世界にプロがいるんだな」“大阪桐蔭で春夏連覇→5大商社の営業マンに転身”24歳の未来図「今はもう、野球をやろうとは思わないです」
- 【変わりすぎ写真】「ユニフォーム→スーツでも…“青地スマイル”はそのまま!」大阪桐蔭“最強世代”から5大商社のエリート営業マンになった青地さん24歳の現在と、2018年夏「伝説の甲子園決勝」金足農との激闘も見る
- 【最初/#1を読む】大阪桐蔭“黄金世代”で春夏連覇のライトが商社マンに異例の転身…「TOEICが730点ないと出張に行けなくて…」24歳“青地スマイル”の意外な「その後」
- 【こちらも読む】23歳で引退決断「この前、ガス点検に行ったんです」名門・履正社“初の甲子園制覇”の主将が語った転身…社会人5年で「プロを諦められた」ワケ
- 【あわせて読む】野球に未練は「ないですね」…大学ジャパン主将も経験“元・楽天ドラ4選手”がナゼ教育学の准教授に?「野球じゃなくても教えるのが好きなので」