【レポート】2024年鈴鹿8耐は最終周まで白熱のバトルが展開!Team HRCが最多の220周で3連覇、SSTでは海外経験活きたTONEが2019年以来の勝利【EWC2024】
決勝序盤はトップの奪い合いが白熱
決勝はスタート前に気温32度、路面温度56度とこのレースウイークでは一番暑い1日となった。ホールショットはBMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMが奪い、YART - YAMAHA、Yoshimura SERT Motul、Team HRC with Japan Post、F.C.C. TSR Honda Franceと続く。最終の日立AstemoシケインでYART - YAMAHAがトップに立ち、オープニングラップを制した。 5周目の130Rでは毎ラップ順位を上げていたDUCATI Team KAGAYAMAがトップに立ち、6周目と7周目を引っ張った。その後はYART - YAMAHAが首位に戻り、10周目から14周目はTeam HRC with Japan Postがトップに浮上した。15周目はまたもDUCATI Team KAGAYAMA、16周目から27周目はTeam HRC with Japan Postが1番手でピットイン、最後まで1スティント目のピットストップを引っ張った28周目にはYoshimura SERT Motulがラップリーダーとなった。 ライダーも交代して2スティント目に入った29周目以降はTeam HRC with Japan Postが他車を寄せ付けず逃げていく。 SSTクラスに目を移すと、1スティント目から優勝候補のKawasaki Plaza Racing Team、NCXX RACING with RIDERS CLUB、Team TATARA aprilia、WÓJCIK RACING TEAM 777、TERAMOTO@J-TRIP Racingが続々と転倒。路面温度が50度を超えるとSSTクラスワンメイクのダンロップタイヤの感触が変わるようで、それが転倒の原因と推測される。 そのため、フル参戦チームのTeam Étoile、セパンやボルドールの経験があるTONE RT SYNCEDGE4413 BMW、ヨーロッパ戦はTeam Étoileに帯同するスタッフもいるTaira Promote Racingのトップ3となり、海外の経験が役立っている結果がコース上で確認できた。 序盤はトップからTeam HRC with Japan Post、YART - YAMAHA、SDG Team HARC-PRO. Honda、DUCATI Team KAGAYAMA、Yoshimura SERT Motul、BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMのトップ6でホンダ勢は2台いるが、多くのメーカーが拮抗していた。 3時間20分には9番手のF.C.C. TSR Honda Franceがデグナーカーブ2つ目で転倒。マシンを起こし、ピットに入らずに走行を続けて13番手に落ちた。3時間30分が過ぎるとTeam TATARA apriliaがスローダウン、2度目のトラブルとなる。 レースの折り返しとなる4時間にはTeam HRC with Japan Post、YART - YAMAHA、Yoshimura SERT Motulのトップ3となり、上位陣に動きはなく淡々とレースを進めていく。SSTクラスは同一周回だがTONE RT SYNCEDGE 4413 BMWがトップ。少し離れてTaira Promote RacingとTeam Étoileが競っていた。 そしてこのタイミングで負傷しているグレッグ・ブラックの代役としてこの週末からYoshimura SERT Motulに帯同したアルベルト・アレナスもコースに出た。また、6時間にはF.C.C. TSR Honda FranceがS字カーブで2度目の転倒。34番手までポジションを落として開幕戦ル・マン、第2戦スパと続き3戦連続転倒でポイントを大きく落とした。 6時間30分にはピットストップでタンクキャップを付け忘れたYoshimura SERT Motulがライドスルーペナルティを科されたが、4番手を守った。その後終盤まで転倒はなく、レース残り22分、Team HRC with Japan Postがピットに入り高橋巧に交代した。
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