「イマドキのバイクにはいらない?」冬のバイクの“暖機運転”は必要? 不要?「やっぱりやっとこうかな」
暖機運転をしないとどうなるのか?
「暑い夏、バイクのエンジンに暖機運転は必要or不要?を徹底解説!」でも書かせていただきましたが、筆者自身の考えとしては【暖機運転は必要】と考えます。 暑くなった状態で走るように設計されているのだから、冷えた状態でいきなり走れるはずがない エンジン停止状態ではオイルは下に下がってしまうから、せめて最低でもオイルが一巡するまでは暖機運転をするべき 最高レベルの技術を集めたレーサーエンジンこそ、ちゃんと暖機運転を捨てるという事実 要約するとこんな感じです。 暑い夏でさえ、そうなのですから、冬になるとなおのことです。 冷えた状態からいきなり動き出すと、「ぎゃあッ」ってなっちゃうのは機械も人間も同じこと。若い頃は気にならなかったけど、アラフィフになるとガチでキツいのですよ。 エンジンの中にある、シリンダーもピストンもクランクもギアもシャフトも、みんな温まった状態を前提に設計されていますし。そして、低温に強いエンジンオイルだったとしても、寒い冬の動き出しからいきなり100%の潤滑性能を発揮できるとは思えません。
おすすめの暖機運転の方法はゆっくりじっくりと
暖機運転の方法については諸説ありますが、ここでは筆者自身の暖機運転について語らせていただきます。 暖機運転というと、アイドリング状態でエンジンを温めるイメージが強いですが、じつはそれだけとは限りません。車もそうですが、バイクという乗り物はエンジンだけではないからです。 エンジンに繋がるチェーンやリアホイール、ステアリングからフロントフォーク、そしてフロントホイール、これらすべてがスムーズに動くようになって初めて性能を発揮できるものです。一流ライダーの気分になって、バイクの状態を肌で感じながら走り始めるのが、おすすめの暖機方法です。 まずはエンジンをかけて、少なくとも1分ぐらいかけてオイルがエンジン内部を一巡するのを待ちます。エンジンの調子に異常がないことを確認してから、バイクにまたがり、ギアを入れてゆっくり走り出しましょう。 とくに冬場はタイヤが冷たく硬くなっているので、いきなりバイクを傾けると滑り出す危険性があります。タイヤが温まるまではとくに注意が必要です。同様に急ブレーキもスリップダウンの原因となるので、とにかく「急」のつく動作は避けるようにしましょう。 寒い朝の部活動のように、まずはストレッチから始めて軽い負荷で体を温めていくように、ゆっくりじっくりバイクを走らせるのが冬の暖気運転と言えると思います。