なぜ、我々は「婚前契約書」を作成したのか? 私は彼より収入が多く、資産を守りたかったから(海外)
婚前契約費用のおよそ5000ドルは将来への投資
婚約者は婚前契約費用の折半を申し出たが、私は彼に支払いを求めるのはフェアではないと感じた。私の有利になるように婚前契約書を作成したので、自分が全額を負担すべきだと思った。 費用はおよそ5000ドル(約75万円)だった。多いと感じるかもしれないが、今それだけ出せば、長期的には被害が少なくなる可能性があるので、私は納得した。
最も難しかったのは扶養手当の計算
扶養手当とは、離婚後、婚姻時と同等の生活レベルを維持できるように元配偶者に支払う金銭のこと。最初私は、扶養手当を支払わないつもりだった。しかし私の弁護士が、もし扶養手当を支払わないと婚前契約書に書かれているのを裁判官が見た場合、相手にとって不公平な契約だとみなされる恐れがあると指摘した。 そこで私たちは、私のほうが彼よりも年収にして40%ほど多く稼いでいたこともあり、婚前契約書に扶養手当も含めることにした。婚約者と私は、私たちがいっしょに過ごした時間を基準とした段階的な方式を採用することにした。たとえば、5年しか結婚していなかったのなら扶養手当は発生しないが、10年なら特定の割合の手当が支払われる、などだ。
婚前契約は裕福な人だけのためではない
婚前契約を結ぶのは超絶リッチな人々だけだ、という偏見が広がっているが、その考えは正しくない。だが、27歳の私のまわりには婚前契約を結んだ人がひとりもいなかったため、友人にアドバイスを求めることができず、自分で調べるしかなかった。 あと数週間でいよいよ結婚だが、婚前契約書にはすでに署名してあるので、私は安心してふたりの将来に目を向けられると感じている。最終的には子供もほしいし、家も買いたい。ふたりの絆は強く、今も、そして将来も、考え方が同じであると知りながら、結婚生活に入ることができる。
Jen Glantz