なぜ、我々は「婚前契約書」を作成したのか? 私は彼より収入が多く、資産を守りたかったから(海外)
私の資産は口座のお金と事業だけではない
現金や投資口座以外に資産がないので、婚前契約を結ぶ必要を感じないという人も多い。だが、私はそれに当てはまらない。私は自分のお金で、自動車や16エーカーの土地などといった資産を購入してきた。 私は、自分のお金と資産をパートナーと共有し、請求書や出費を分け合うことには前向きだが、何かが起こったときには、自分の資産を守りたいと思う。法的に自分の資産を保護するためにできる唯一の手続きが、婚前契約なのである。 加えて、婚前契約は一方通行ではない。私の婚約者も保護されるし、保護したい資産を追加することもできる。
1年を費やして婚前契約を作成
私たちは2022年11月に婚約し、2024年10月に結婚すると決めた。婚約から7カ月後、私は婚前契約の作成を始めようと提案した。 最初に、銀行口座以外のものも含めて、すべての資産を洗い出した。たとえば、婚約者は、トラック、スノーモービル、ジェットスキーなども所有している。それらをすべてリストアップして、その価値を書き出した。次に、離婚した場合に何をどう分配するかを話し合った。 何が私のもので、何が彼のものかを決めたのだ。共同で所有するもの、たとえば家などは、すべて半々で分け合うことにした。この過程で言い争いになることは一度もなかった。
婚約者は自分用の弁護士を雇わなかった
私が弁護士を雇うことにしたとき、婚約者はそうしない決断を下した。彼は私と意見が合うと感じていて、どのみち私と私の弁護士が提案する婚前契約に署名するつもりなのだから、わざわざ費用を使って自分の弁護士を雇う必要はないと考えたのだ。 マサチューセッツ州ではそうすることが認められている。私の弁護士は、もし私たちが離婚することになったら、裁判官は彼に有利な判断を下す可能性があると指摘したが、私はそのリスクを受け入れた。 私は同僚の紹介で弁護士を見つけた。過去1年間で、5回会合した。 時間の経過とともに資産も変わるので、話し合いは行ったり来たりを繰り返した。会合が終わるたびに、私は弁護士と話した内容や婚前契約の草稿に加えた変更などについて、婚約者に説明した。2024年7月11日、私たちは署名し、婚前契約書は最終的なものとして公証された。