信念を曲げたマンチェスター・シティの大きな失敗【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
他のクラブや指導者ならば成功と評せるシーズンだが
3バックで臨んだCLリヨン戦は1-3で敗北。弱みを覆い隠すために強みを消してしまったペップの采配が敗因だとケイ記者は指摘。(C) Getty Images
初優勝を目指したCLはリヨンに敗れ、マンチェスター・Cはまたしてもベスト8で姿を消した。看過できないのは弱みを覆い隠すために強みを消してしまった指揮官の采配。明らかな失敗だったとケイ記者は結論づける。(文:オリバー・ケイ/訳:井川洋一 2020年9月3日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イングランド』を転載) ―――◆―――◆――― ジョゼップ・グアルディオラが2016年夏にマンチェスター・シティの監督に就任するずっと前から、私は彼がプレミアリーグでも成功できると確信していた。ただし、ここイングランドの元選手や元監督を含めた一部の人々は、この稀代の戦術家はプレミアリーグで苦労するはずだと考えていた。バルセロナやバイエルン・ミュンヘンで確立し、見せてきたポゼッション、創造性、ハイプレスをベースにした彼の戦術は、フットボール発祥地のリーグでは通用しな
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