早田ひな 圧巻のストレート勝ちで8強!地元フランス選手を圧倒 完全アウェー異様な雰囲気の中で笑みも
「パリ五輪・卓球女子シングルス・3回戦」(31日、パリ南アリーナ) 早田ひな(24)=日本生命=は圧巻のストレート勝ちで8強入りを果たした。 地元フランス・ユアンとの対戦。第1ゲームはいきなり3連続失点し、会場は割れんばかりの大歓声が響いた。完全アウェーの雰囲気だったが、飲み込まれることなく徐々に力を発揮。第1ゲームを13-11、第2ゲームは11-6で連取した。 第3ゲームも相手の追い上げにあいながらも突き放し、11-8。会場でフランス国歌の大合唱が響き、観客がジャンプして応援する異様な雰囲気だったが、笑みをみせる余裕も。第4ゲームも11-6で、付けいる隙を与えなかった。 試合後、早田は「完全に100-0でアウェーなのは分かっていた。選手と対戦するんだと、気持ち切らさず勝てたので良かった」と笑顔。初戦から1ゲームも落とさず快勝が続き、「1ゲームを取られてもおかしくない状況はあったが、できることを最大限やってできた」とうなずいた。 準々決勝は北朝鮮選手との対戦を控える。「組み合わせを見た時に当たる可能性は分かっていた。びっくりしてないし、目の前の試合をやるだけ。対策はできないが、戦術を変更しながら柔軟な頭を持って頑張りたい」と意気込んだ。 ◆早田ひな(はやた・ひな)2000年7月7日、北九州市出身。4歳から地元の石田卓球クラブでラケットを握った。幼少期から頭角を現し、小学5年の全国大会で優勝。16年12月の世界ジュニア選手権団体戦では同い年の伊藤美誠、平野美宇らと中国を破って優勝した。全日本選手権は20年大会でシングルス初制覇し、23年大会は3冠を達成。24年大会もシングルスで2連覇した。世界ランク5位。左ドライブ型。166センチ。