「朝ごはん」を食べると1日のカロリーの消費量が倍に!カロリーを効率よく消費したいなら朝食を食べるべき理由
日本人女性の朝食欠損率は20代独身では約30%(厚生労働省より)。それでいて、ダイエットのためにランチに低カロリーなメニューを食べて、おやつを食べて、ジムに通って、という悪いループに陥っている人は多いのでは? 【写真】朝に避けたい7つの食材 朝食をとれば活力が湧くし、脳が目覚めて、午前中の記憶力と集中力も高くなる。わかってはいるけど、朝が苦手で朝食を食べる習慣が身につかないという人に朗報。アメリカの内分泌学会の調査によると、朝食後はカロリーの消費量が2倍になるという。栄養学者のジェナ・ホープと公認管理栄養士のジェーン・クラークが、そのメカニズムやおすすめの朝食の内容を教えてくれた。これを読んだら朝食を食べたくなるはず!
朝食後は代謝が上がる
臨床内分泌学・代謝学専門誌『The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism』掲載の研究では、代謝がもっとも活発になるタイミングを調べるために、高カロリーの朝食と夕食、低カロリーの朝食と夕食が用意された。高カロリーの食事には1日に必要なカロリーの69%が含まれていたのに対し、低カロリーの食事には1日に必要なカロリーの11%しか含まれていなかった。 この3日間の研究には16名の男性が参加した。研究チームは、参加者の食事誘発性熱産生(体が食べものの処理に使うエネルギー量)、空腹感、血糖値、甘いものに対する欲求レベルから、異なる食事が代謝に与える影響を測定した。 すると、高カロリーの朝食後は、高カロリーの夕食後に比べ、参加者の食事誘発性熱産生が2.5倍になることが分かった。食事誘発性熱産生が時間帯とカロリーの摂取量によって変わることは、研究チームも予想していたけれど、参加者の朝の代謝効率が夜の2倍以上になるというのは予想外。 高カロリーの朝食をとった参加者は、日中に空腹を感じることや甘いものが欲しくなることも、血糖値が上がることも滅多になかった。よって高カロリーの朝食は、今回の研究に用いられた4つの食事のなかでもっとも有益な選択肢といえる。 研究チームは「食事誘発性熱産生はカロリーの摂取量に関わらず朝のほうが高いので、肥満と高血圧を防ぐためには、夕食よりも朝食を多めにとったほうがよい」と結論づけた。