「灰が入らないようにゴーグルを」富士山のふもとで見直される"火山災害"への備え【わたしの防災】
<富士宮市危機管理局 中村和文局長> 「ぜひみなさんこれらを見て参考にした上で備えていただきたい」 国も富士山の噴火の被害をできる限り減らそうとハードとソフトの両面から対策に力を入れています。国交省は10月、静岡と山梨の両県の連携がスムーズにとれるよう訓練を実施しました。 また、噴火にも大雨にも対応できるよう富士山麓で大規模な事業を進めています。 <国交省富士砂防事務所 中戸真一事業対策官> 「風祭上流遊砂地工という砂防施設になります。大雨の時とか、火山噴火に起因して発生する土砂災害を、ここで危ない土砂を食い止めて、下流側に流れて家屋等に押し流すような災害を防いでいます」 富士山が噴火すると降り積もった火山灰で雨水が地中にしみ込まずに表流水となり、少しの雨でも土石流が発生しやすくなります。降り積もった灰を巻き込み危険性が高まります。富士砂防事務所は1969年度から約100基の砂防施設を整備してきました。さらに、静岡と山梨で計1万2300個のブロックを備蓄しています。 <国交省富士砂防事務所 中戸真一事業対策官> 「富士山の火山噴火というのは いつ起きてもおかしくないと言われておりますので、なるべく早くこういった施設を数多く作って、地域を危険な状態から守っていきたいと思っております」 富士山の周辺では民間も、行政も噴火への対策を着実に進めています。私たちも富士山が活火山であることを忘れずに備えの確認が必要です。
静岡放送