推し飛鳥人総選挙で1位に輝いた持統天皇のイメージ図(国営飛鳥歴史公園提供)

　国営飛鳥歴史公園(奈良県明日香村)が募集した、飛鳥時代に活躍した25人の偉人の中から一番の「推し」を選ぶ「推し飛鳥人総選挙」の投票結果が発表され、持統天皇が3223票を獲得して1位に輝いた。2位は最後まで持統天皇と1位を争った聖徳太子(3103票)、3位は大津皇子(1946票)の順だった。 [写真]2位の聖徳太子のイメージ図(国営飛鳥歴史公園提供)

　投票は同公園の開園50周年記念イベントとして実施。偉人たちを通して飛鳥地方の歴史的風土を知ってもらう目的で企画され、同公園内の投票箱やウェブサイトで7月22日から11月30日まで受け付けしていた。予想の10倍を上回る延べ2万6704人が「推し」に投票して話題を呼んでいた。 　同公園飛鳥管理センターによると、投票者からは「(持統天皇は)夫の天武天皇の後を継いだとはいえ、自らの力で国を動かした初の女性なのでは。その強さを尊敬している」「ミステリアスで伝説の多い聖徳太子を推したい」など多くのコメントが寄せられ、飛鳥人への高い関心がうかがえたという。大津皇子と有間皇子の「悲劇の皇子」同士の3、4位争いや、物部守屋と蘇我入鹿の「推し争い」などもあった。 　同公園飛鳥管理センターは「予想を上回る数の投票を全国からいただいた。今後も飛鳥、奈良時代の人物に光を当てるようなイベントができたら」と話している。

　また、同公園飛鳥管理センターは1位の持統天皇にちなんだ「推し飛鳥人ツアー」を来年3月下旬に開催予定。ツアー招待者とノベルティ当選者の発表は、賞品の発送をもって代える。 　10位までの結果は以下の通り。 　(4)有間皇子(5)額田王(6)蘇我入鹿(7)天智天皇(8)高市皇子(9)推古天皇(10)天武天皇。