東北の高校生が選ぶ「志願したい大学」 地元以外の選択肢も広がる
リクルートが運営するリクルート進学総研は、高校生の大学選びの動向を明らかにするため「進学ブランド力調査2024」を実施し、その結果を発表しました。今回の調査では、全国を7つのエリア(関東甲信越・東海北陸・関西・北海道・東北・中四国・九州沖縄)に分けて調査を実施しています。 【画像:ランキング20位~1位を見る】 本記事では、調査結果から東北エリアの高校生を対象とした志願度の高い大学を紹介します。ランキングの前に、まずは高校生の志願動向について、リクルート進学総研所長の分析を見ていきましょう。 ※高校生が最終的に受験校を絞り込む前段階における「志願したい大学」を聞くことを目的としているため、調査時期は、高校3年に進級した直後の4月となっております。 (出典元:リクルート「高校生の『志願したい大学』を7エリアで発表『進学ブランド力調査2024』」)
●【リクルート進学総研の小林所長はこう見る】東北の高校生の最新志願動向
東北エリアは、今年、国際卓越研究大学に日本で始めて認定された東北大学が1位となりました。2位の東北学院大学は、2023年に仙台駅近くに新キャンパスを開設し、同時に4学部を新設する等改革を進めています。 また、視点をTOP20に広げると、東北エリアでは関東甲信越エリアの大学が多くランクインしているのも特徴です。高校生が地元を離れる大きな要因は「学びたい大学、学部、学科がなかった」です。個々の大学が改革を推進することはもちろんですが、地域の大学がそれぞれの強みを活かして連携し、幅広い学びの場を提供するなど、学修者目線での改革が必要とされているのではと考えます。
●第5位:弘前大学
5位となったのは「弘前大学」です。地域の「強み」でもある再生可能エネルギー、環境、被ばく医療及び食の4テーマを大学としての重点分野に位置付けるなど、特徴的な教育を行っている総合大学です。医学部を含む5つの学部を設置しており、学生の学ぶ意欲に幅広く応えています。
●第4位:岩手大学
4位となったのは「岩手大学」です。盛岡市中心部に近い好立地に、全4学部の教室や関連施設が集まっており、学びに適した環境を持つ大学となっています。また、2025年度からは新たに「獣医学部」が新設されることになっており、受験生にとって新しい選択肢を提供しています。