ファーストリテ株が一時7%超安、好決算発表も利益確定売り優勢
[東京 10日 ロイター] - 東京株式市場でファーストリテイリングが急反落し、一時7.8%安の4万8020円まで下落した。同社は前日に決算を発表したが、「材料出尽くし感から利益確定売りが優勢となっているようだ」(立花証券・アナリスト、千葉明弘氏)という。午前9時29分現在は6%超安で推移している。 千葉氏は「特段、悪い内容だったわけではないが、足元の株価は高値圏にあったため利益確定売りの材料になったようだ。ただ、過剰に反応しているようにもみえる」と話した。 同社が9日発表した2024年9━11月期連結決算(国際会計基準)では、営業利益が前年同期比7.4%増の1575億円だった。同じ期として過去最高となった。主力ブランドの「ユニクロ」事業では中国が大幅減益だったが、東南アジアや欧米などの一部の海外、国内での販売は好調だった。 25年8月期通期の連結業績見通しは従来予想の営業利益5300億円を据え置いた。IBESがまとめたアナリスト16人の予想平均値5382億円とほぼ同水準となっている。