掛け声、威勢良く 沖縄県中央卸売市場で青果初競り
沖縄県内に流通する野菜や果実を取り扱う浦添市伊奈武瀬の県中央卸売市場青果部卸売場で5日早朝、2025年の初競りが開催された。沖縄協同青果の濱川昌二社長らによる開始の合図とともに、市場に競り人の威勢の良い掛け声が飛び交い、次々と青果が競り落とされた。 【動画をみる】掛け声、威勢良く
この日の野菜、果実を合わせた青果物の入荷量は前年比12%減の201トンで、うち県内産が102トン。野菜が190トン、果実が11トンだった。前年と比べて入荷量が増加したのはタンカンなど県内果実のみ。協同青果の担当者によると、生産者の減少や猛暑など天候不順の影響で作付けが遅れたことが入荷量減の主な要因という。 競りの前に行われた式典で濱川社長は「生産者の減少や高齢化、耕地面積の減少など農業を取り巻く環境は厳しさを増しているが、市場機能の強化と利便性の向上を図り、生産価格の安定と所得向上に努めたい」とあいさつした。式典には来賓として、県JAおきなわの前田典男理事長や県農林水産部の前門尚美部長らが出席した。 (吉田健一)
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