新NISAでオススメの高配当株!「竹内製作所」など配当&値上がりが狙える株や長期保有向き銘柄の選び方を解説!
新NISAでオススメの投資対象が高配当株。ただし、配当利回りだけで選ぶのはNGです。長期で安心して持ち続けたいなら、過去の配当実績や業績を必ずチェックしましょう。うまく選べば、配当と値上がり益の両方をゲットすることも可能です。『一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った 買うべき株&投信77 2025年度版』から、高配当株選びのポイントと、オススメの例を紹介します。 【この記事の画像を見る】 ● 配当も値上がり益も欲しい人向け! 高配当で高成長の銘柄を探せ 新NISAで買われている株では、高配当の銘柄が根強い人気を持っています。実際、高配当株は新NISAのメリットを最も確実に得られる投資対象としてオススメです(こちらの記事を参照)。 ただし、高配当株への投資で配当利回りだけに目を奪われてはいけません。過去の配当実績や業績なども必ずチェックすべきです。 選び方次第では、配当と値上がり益の“両取り”を狙うことも可能です。その場合のポイントは、業績の成長性。高配当株の中でも、売上や利益が長期的に大きく増えていて、ビジネス内容などからその傾向が今後も続きそうな銘柄に注目しましょう。 また株価が割安だと、上昇の余地が大きくなります。特にPBRが1倍を割っている企業は、東証の改善要請への対応で、今後の株価の上昇と、増配などの株主還元強化が期待できます。 ● 業績も配当も右肩上がりで“稼ぐ力”も強い! “建機のベンツ”こと「竹内製作所」に注目 1銘柄、例を紹介します。竹内製作所は、高い品質と性能で「建機のベンツ」の異名を持つ、小型建設機械のメーカーです。 業績は右肩上がりで、売上はこの10年で約3倍、営業利益は4.2倍に成長しています。小回りがきく小型建機は都市部のインフラ工事や住宅建設などで広く活躍しており、今後も底堅い需要が期待できます。 一方で、株価は割安。PBRは1倍割れとまではいきませんが、PERの7倍台は好業績に対して低すぎといえるでしょう。業績の成長に伴って配当も右肩上がりで増えており、高配当株としての魅力は大です。 もう一つの注目ポイントが収益性、つまり“稼ぐ力”です。“稼ぐ力”が強い企業は、ライバルや逆風に打勝って成長を続ける力を持っています。これは、配当を維持し、増やす力を持っているということでもあります。売上高営業利益率(営業利益を売上高で割った数字)や「ROE」をチェックするといいでしょう。 ● “持ちっぱなし”で運用したいなら 配当と業績が安定している銘柄を選べ! 繰り返しになりますが、高配当株への投資で配当利回りだけを見て選ぶのはNGです。重要なのは、“配当の安定性”と、配当の元になる“業績”。 まず、前年より配当が減る「減配」のリスクが小さいこと。今期の予想配当が減配ではない、つまり増配か横ばいであることが基本です。さらに過去の配当実績をチェックして、できるだけ減配の回数が少ない銘柄を選びましょう。コロナショックのような厳しいときにも減配しなかった会社は、今後も減配の可能性が低いといえます。 また、配当だけでなく業績も必ず確認を。配当の元になるのは利益、さらにその元は売上だからです。増収(売上が増えること)と増益(利益が増えること)の回数が多く、ゆるやかにでも業績が伸びていると、なお良しです。 これらは高配当株選びで共通する基本ポイント。特に長期で安心して持ち続けたい場合は、いっそう重要となります。 成長性が大きい株は、業績や配当の安定性ではやや劣ることもあります。上で紹介した竹内製作所は25年2月期予想で13年連続の増配ですが、銘柄によっては一時的な業績悪化や減配もあり得ます。新NISAでは、売却しても翌年以降にそのぶんの非課税枠が復活します。配当や業績の流れが変わったら、買替えも検討しましょう。 ※本稿は、ダイヤモンド・ザイ編集部編『一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った 新NISAで買うべき株&投信77 2025年度版』(ダイヤモンド社)から再構成したものです。
ダイヤモンド・ザイ編集部