ボクシング　井上拓真　公開練習　練習に臨む井上拓真　＝横浜市・大橋ジム　（撮影・高橋朋彦）

プロボクシングのWBA世界バンタム級王者の井上拓真（28）＝大橋＝が3日、横浜市の大橋ジムで同級2位の堤聖也（28）＝角海老宝石＝との3度目の防衛戦（13日、東京・有明アリーナ）に向けた練習を公開。圧勝に自信を見せた。 堤は左右のスタンスを自在に変えられるスイッチヒッター。堤を指導する石原雄太トレーナーが視察に訪れる中、大橋ジムの大橋秀行会長（59）が公開練習前の会見で「たぶん右（構え）できますよ」と〝先制口撃〟を仕掛けた。石原トレーナーは報道陣の取材に笑顔で「じゃあ左（構え）でいきます」と返答。大橋会長はその後、報道陣から石原トレーナーの返答を伝え聞くと「おもしろいですね。牽制（けんせい）しまくってますね。と言いつつサウスポーでくると予測してやってたんですよ」とニヤリ。両陣営は頭脳戦を展開した。 井上陣営は右構えの選手と左構えの選手の両方とのスパーリングを実施してきたようだが、詳細は明かさず。父の井上真吾トレーナー（53）も「内緒です」と笑顔で交わした。堤のスイッチ対策については「気にならないですね。もうそこは分かっていますし、あとはいかに拓真が拓真の距離でしっかりキープしてできるかだけが問題なんで」と話した。 拓真は「いろんな選手と（スパーリングを）やるようにした。スイッチする間にその対応はしっかりできる準備をしている」と自信を示した。 興行は動画配信サービスのアマゾンプライムビデオで午後5時から独占生配信される。プロ戦績は拓真が21戦20勝（5KO）1敗、堤が13戦11勝（8KO）2分け。（尾﨑陽介）