【簡単には行けないからこそ価値がある】星と雲海と山々が作り出す「日本屈指の絶景キャンプ場」にようこそ
どうもこんにちは。誰が呼んだか「絶景キャンプフォトグラファー」こと、猪俣慎吾です。あっという間に季節は初夏に入り、本格的なキャンプシーズンの到来ですね。今回は四国の絶景キャンプ場をご紹介します。 ■【全画像】西日本最高峰のキャンプ場から眺める圧倒的な「夕焼け&天の川&雲海」 「四国はあまり絶景キャンプ場がないのでは?」と言われることが多いですが、そんなことはなくて、日本屈指の絶景キャンプ場があるんです。たどり着くには少しだけ大変な場所ですが、絶景とは簡単には行けない場所にあるのは必然でしょう。 それでは、ご紹介していきます!
■星と雲海と山々が作り出す「四国随一」の絶景キャンプ場
日本列島の近畿から西を“西日本”としたときに、「西日本で標高が一番高い山は?」と聞かれて即答できるだろうか。 答えは愛媛県の石鎚山(いしづちさん)。アウトドアに携わる仕事をしている自分も、実際に訪れるまでは答えられなかったのだが、西日本の最高峰が四国の愛媛にあることはあまり知られていないに違いない。 その石鎚山を望められる場所に絶景キャンプ場があると聞きつけ、去年の夏に息子と訪れてみた。 愛媛県西条市の中心部から瓶ヶ森山の駐車場には、車で2時間ほどかかる。なかなかの行程だが、絶景のためならばと向かってみる。まずは、車で標高の高い場所まで延々と登っていく。標高が1,000mを超え始めると、運転しながらでも窓から見える景色は、かなりの絶景続きだ。 今回の目的地・瓶ヶ森(かめがもり)第一キャンプ場は、駐車場からさらに荷物を背負って歩かなくてはいけない場所にある。小学生の息子の足で30分ほどだ。 駐車場に着いたら、ザックにキャンプ道具を詰め込む。車で行くラグジュアリーなファミリーキャンプの道具では重たいので、登山やバイクキャンプのように軽量なキャンプ道具を用意することをおすすめする。
■石鎚国定公園の山々の美しさには感動するばかり
瓶ヶ森山の近くには四国を代表する川・吉野川の源流の碑があり、森は深く、豊かな自然が溢れている。四国にも日本アルプスに負けない素晴らしい景観があると思わせてくれるには、十分な景色である。 小屋とバイオトイレが見えてきたら、キャンプ場はすぐそこだ。 入り口には、ご丁寧にも石鎚山のビューポイントがある。しかし、この日は雲で隠れていて残念ながら景色は見えず。適当な場所を見つけてテントを張ることにする。 誰もいないのでは、と思いきや、数組の先客がすでにテントを張っていて、自分達は少し開けた場所に落ち着くことにした。すぐ隣のキャンパーは、うちと同じ子ども連れで、息子(9歳)よりも小さい子を連れているようだった。山の中とは言え、ある程度歩ければ子どもでも来られる場所であることを再認識した。 テントを張り終えて余裕が出たからか、親近感が湧いてきて隣の子連れキャンパーに話しかけてみた。 2人の子連れで、1人は息子よりも1歳下で、もう1人は年長さんだった。子どもを連れて山を歩いたり、キャンプ場に行ったり、四国や中国地方をよく回っているとのこと。膝くらいの高さのクマザサが広がる先に、景観が良い場所がありそうだったので、一緒に歩いて行ってみることになった。