海洋ごみをなくすために、藤前干潟でごみ拾い活動 「藤前干潟を守る会」担当者に聞いた清掃活動の心構え
2050年には魚よりも量が多くなると予想される海洋ごみ。その約7割は街から発生し、雨が降った際に川や水路へと流出。海へと流れているため、海洋ごみを減らすには河川周辺の清掃活動が重要です。ただ、清掃活動はハードルが高いと感じている人も多いのではないでしょうか。 今回は、実際にごみ拾いをするうえで必要になるものや参加方法を紹介! さらに愛知県名古屋市の藤前干潟で清掃活動を行う岸晃大さんに、手軽に参加できる清掃活動について教えてもらいました。
名古屋の藤前干潟で行われる清掃活動の魅力
国内有数の渡り鳥の中継地として知られる名古屋の藤前干潟。もともとはごみの埋め立て予定地でしたが、「子どもたちが安心して遊べる干潟や川を取り戻そう」と2004年から20年に渡り、春と秋の年2回、大規模な清掃活動を行っています。 10月19日に行われた「藤前干潟クリーン大作戦」は、藤前干潟を中心に上流域も合わせ11会場で開催されました。一般の参加者に加え、企業、行政などこの日は全会場合わせて1987人が参加。中堤会場では511人が約1時間かけてごみを拾い、ペットボトルやプラスチック容器など45リットルのごみ袋421袋分を回収しました。
ごみ拾いに必要な心構えは?
中堤会場で班のリーダーを務める岸晃大さんは、27歳にして清掃活動歴17年。自身も「NPO法人藤前干潟を守る会」で活動しています。そんな岸さんに、ごみ拾い活動の疑問について聞きました。 岸晃大さん: 「ごみ拾いって気軽にできるものだと思うんです。『この場所をきれいにするぞ』という気持ちさえあれば大丈夫です。ただ気張らず、無理することなく参加してもらいたいですね。 ボランティアは1回参加したら、次回も行かなくちゃいけない、みたいな気持ちになりやすいです。でも、自分に余裕がないときはしっかり休んで、また参加できそうなときに清掃活動をしてもらえたら」
――もし参加する場合、どのような服装で行けば良いですか? 「野外活動なので、動きやすい服装が良いですね。干潟だったら濡れちゃうかもしれないので、長靴も必要です。あとは軍手ですね。ごみの中には割れたガラスや危険な物もたくさん落ちているので、軍手があれば安心です」