ついにメジャーへ! ライブパフォーマンスが拡散され物議……の大森靖子って?
──デビューシングル『きゅるきゅる』の3曲について、それぞれ教えてください。まず『きゅるきゅる』は、言葉が面白いですね(【GyaO!】G-NEXT 大森靖子特集)。 大森 「ググってでてくるとこなら どこへだっていけるよね!」って歌詞があるんですけど、今までのCDって、『絶対少女』とか『魔法が使えないなら死にたい』ってタイトルにけっこう印象が固定されるような言葉を……言葉ってふらつくじゃないですか、意味が大きいからいろいろとれるし、だから限定できるように言葉をしっかり提示してたんですけど、今回は、“限定”や“固定”をなくしたかった。それで「擬音」かなっていう感じです。このまえ実際に、「温泉」でググって10時オープンって書いてあったけど、実際は10時半からで30分待たされたりとか、書いてないじゃないですか、大事なことって。 あたし、“ディープキスできるアイドル”ですからね、今、ネット上で。何ひとつあっていないっていう。ぜんぜんいいんですけど、もっと面白いことがあるじゃないですか、ってところへ連れてってくんないと、意味が一つもないなーって、メジャーデビューして収入も減ってとかになったら……、っていう。そんな広い意味も持たせてみました。ポッと置いたらどこへ連れてかれんのみたいな感じですね。
──『私は面白い絶対面白いたぶん』については? 大森 ひたすら情報量が多くて消費が速い今、その消費ペースに自分合ってるなって自覚が最近すごくあって。昔から考えるのが速すぎて人と会話ができなかったり、次々いっちゃって……。そんな感じで速いのが好きだから。ライブも瞬間瞬間でできるのが好きで、弾き語りって1人でやるから、やりながら反応見て、やっぱこっちってすぐ軌道修正できるじゃないですか。速いんですよね。それがあってるんですよ。 でも消費されていって、情報がどんどん変わっていっても、プラスαの部分でいろいろ言われても、別にライブっていう芯があるし歌もあるし、そういう変わらないものを自分は持っているから平気って自信がある。言ってることが一行目と二行目で違うってのも全然ありで。そんな曲です。今コレかなって。 ──3曲目の『裏』については? 大森さんらしいというか……? 大森 そうですねー、いつものライブの感じですね。こういう人間って限定されるのがすごい嫌いで。だって私はどうゆう人でもないから。ただの女ですよ。3秒後とかにぜんぜん違うことを言いたいんですよ、だから。(それぞれ3曲は)「メジャーっぽくて」「言ってること今っぽくて」「そのもとの根底の部分があって」ってシングルでも全部入れたいってのがあったから、その幅ですね。