30歳の同期が「1000万円」貯めていることが判明しました。「ずっと実家暮らしだから」と言っていますが、実家暮らしはそんなに貯まるものなのでしょうか?
全国賃貸管理ビジネス協会「全国家賃動向」より作成 少しでも貯金を増やしたいのであれば、賃料の安い物件に引っ越すのも方法の一つです。初期費用は発生するものの賃料が8万円から6万円になれば、長期的に2万円の節約が期待できます。そこに光熱費や食費の負担をおさえられれば、さらに貯金に回せる金額を増やせるでしょう。 ■光熱費の全国平均額 総務省の「家計調査 家計収支編 単身世帯 2023年」によると、単身世帯の34歳以下の勤労者世帯の光熱費の平均額は9821円でした。そのうち、電気代が5056円、ガス代が2975円、上下水道料が1714円とのことです。 ■食費もおさえられる可能性が高い 同調査によると、単身世帯の34歳以下の勤労者世帯の食費は3万8668円です。現在、食費がかさみがちな場合は、外食の頻度を下げて自炊に切り替えるといった方法で、食費をおさえて貯金に回しやすくなるでしょう。
実家暮らしは家賃や光熱費の負担がない分だけお金が貯まりやすい
実家暮らしの場合、一人暮らしのように家賃と光熱費などで手取り収入の3分の1や半分程度といったお金を使わない可能性が高いです。また、同居する両親にお金を入れている場合、その金額が貯金されているケースも見られます。 とはいえ、一人暮らしで1000万円の貯金ができないわけではありません。毎月10万円、ボーナス月は25万円(12万5000円を1年に2回)を22歳から29歳までの7年間継続すれば1000万円を超える貯金は可能です。また、毎月の貯金額を低くしてボーナス分を全額貯金するといった調整をしてみてもよいでしょう。 まずは毎月家賃や生活するためにかかるお金がどのくらいなのか理解し、そのうえで1000万円を貯めるための計画を立ててみてください。 出典 金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 各種分類別データ(令和2年) 全国賃貸管理ビジネス協会 全国家賃動向 総務省 家計調査 家計収支編 単身世帯 2023年 表番号2 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部