1本12,100円の苗木を2年間育てることで、土砂災害防止に自然体で貢献.......オフィスや個人宅で全国約3000本が育つ“戻り苗” 新しい林業との接点を生み出すソマノベース奥川季花さんに話を聞いてみた
今回のゲストは、ソマノベース代表取締役の奥川季花さん。オフィスや家庭向けの「戻り苗」という商品で林業の新しいビジネスモデルを構築しています。林業の可能性を広げつつ、土砂災害の予防にもなるという一度で2度おいしい取り組みの魅力に“1分間で社会を知る動画”を掲げる「RICE MEDIA」のトムさんが迫りました。 【動画はこちら】【苗🌱で土砂災害予防】接点が少ない林業に新たなタッチポイントを生む“戻り苗”……オフィスに置くことで貢献できるソマノベースが提供する新しい形の災害対策を聞く
どんぐりから始める山の再生!! 林業を通じ土砂災害リスクの低い山林を増やす
日常生活で触れる機会が多くはない林業。その林業との接点を今回のゲスト奥川さんは「戻り苗」という商品で作り出しています。 奥川さん「メインで扱っている“戻り苗”は、みなさんに植林するための苗木をどんぐりから2年かけて育ててもらうという新しい形の観葉植物です。各家庭や会社で植林用の苗木を育てることが出来て、それを通じて山にかかわるきっかけを作ってもらうことが出来るものになっています。 今までの植林は規模が大きな会社でないと参加出来なかったり、1本単位からの参加が難しかったりと植林に参加しにくいという課題がありました。その課題を1人1本~10本とかの少ない単位でかかわることが出来て、みんなで植林に貢献が出来る世界を提供しています。でも、実はこの戻り苗って安くはないです.......1本12,100円します」 トムさん「それは確かに安くはないですね」 奥川さん「どんぐり募金みたいな活動をしている方ってたくさんいるのですが、それに比べるとやはり値段が高いと思います。ただ私たちは“どんぐり自体を売り物にしている”わけではなくて、2年間の体験とか、育てることを通じて山を知るきっかけみたいなものをちゃんと届けていくことを価値として提供したいと考えています。
2023年の12月に最初の戻り苗が初めて送り返されてきたのですが、半分くらいの方がお手紙などを通じて感謝の気持ちを伝えてくださいました。さらにその中の9割の方がリピーターとして『もう一度、2年間育てる』といってくれました。それだけ、山や木に対しての愛着がわくようなプロダクトになっています」
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