手足口病が全国的に感染拡大中、今後さらに流行する見込み 注意したい症状や予防法とは?
手足口病の感染状況への受け止めは?
編集部: 全国的に患者数が増加傾向にある手足口病ですが、保護者が特に気をつけるべきことはなんですか? 山田先生: 多くの場合は軽症で済む感染症ですが、中枢神経系の重い合併症のリスクも稀にあります。また、小さな子どもは口の中が痛くて水分や塩分が摂れず、脱水症になってしまうこともしばしばあります。 子どもが口の中の痛みを訴える場合には、熱いものや酸味が強くてしみやすいものは避けましょう。アイスクリームや口当たりの優しい乳製品の方が摂取しやすいです。また、脱水症予防にはいわゆる経口補水液が有効です。
まとめ
編集部:手足や口などに発疹ができる手足口病の患者が子どもを中心に急増しており、警報基準を超えた自治体も複数出ていることがわかりました。手足口病を予防するためには、手洗いうがいなどの基本的な対策を徹底することが重要です。
【この記事の監修医師】 山田 克彦 先生(佐世保中央病院) 大分医科大学(現・大分大学)医学部卒業。現在は「佐世保中央病院」勤務。専門は小児科一般、小児循環器、小児肥満、小児内分泌、動機づけ面接。日本小児科学会専門医・指導医、日本循環器学会専門医。
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