「ジャケット姿がなぜかだらしない…」ベルト締めたお腹まわりがみっともない男性に欠けている視点
そこで私は、秋冬ジャケットの着こなしとして、2つの提案をしています。 ■ウエストまわりを隠す「秋冬の着こなし」 結論からお伝えすると、「ウエストまわりを隠してしまう」ジャケットの着こなしがおすすめ。ひとつは、ネクタイもしくは薄手ニットで、シンプルに「シャツのズレ」を隠します。もうひとつは、そもそもワイシャツ代わりに「Tシャツ感覚の薄手ニット」という着こなしです。 20~30代の若者に多い「ワイシャツ以外の着こなし」は、パンツのウエストを自然に隠せるため、お腹まわりを心配する必要もありません。
とはいえ職場の服装規定によっては許容されないため、その場合は「ワイシャツとハイゲージニットの着こなし」を検討してみてください。ジャケットとワイシャツの間に、ハイゲージニットを挟む着こなしは、昔からありますが、首型に注意しましょう。ワイシャツに合う首型は、カジュアル見えするクルーネックではなく、Vネックの首型です。 一方、Tシャツ感覚で合わせる薄手ニットには、クルーネックもしくはモックネックを選びます。とくに「首の半分が隠れる」モックネックセーターは、ジャケットの襟裏に皮脂がつくことをガードしてくれるため、清潔さを保つうえでも役立つのです。つまり、ニットも着こなしによって、首型の正解が変わります。
これまで身なりを整えると言えば、サイズ感を合わせることばかりフォーカスされてきましたが、立場に合わせた一段上の印象管理として「着こなしの視点」を意識してみてください。たとえば揶揄されやすい着こなしミスとして、アンボタンマナーにも気を付けたいところ。 普段からスーツやジャケット着用の方はご存じでしょうが、本社異動にともない、久しぶりのジャケット着用という方は見逃しやすいポイントです。いわゆるスーツやジャケットの「いちばん下のボタンは留めない」という着こなしマナー。そして着席時は、ジャケットのボタンを外すこと。