“異例の暑い秋”が食卓直撃 お鍋の定番野菜の価格高騰 紅葉の色づき遅れ、まだ緑のまま…見頃いつ?
読売テレビ
(取材・報告=阿部頼我記者) 京都有数の紅葉が楽しめる嵐山からお伝えします。 私の後ろ、渡月橋の向こうにみえる山々が赤く黄色く色づくのが、本当はとても美しいはずなんですが、まだまだ緑のままの状態です。 地元の観光協会によると、先週は「青葉」だったもみじは、ごく一部が「色づき始め」の状態だということです。 4年前の11月10日は、すでに色づいていたので、今年は、かなり遅れているのが分かります。 気になる見頃は「今月25日ごろかな」とおっしゃっていました。 こちらが嵐山のメインストリートにつながる道ですが、観光客の方、非常に多いです。修学旅行や遠足の人がたくさんいます。 地元の人に話を聞くと、紅葉は遅れていますが、人出は例年よりも多いそうです。 観光客 「こっち見てもまだ緑だし。観光というよりも、人を見に来たみたいな感じかな」 「紅葉の時期でいいなと思って来たんですけど」 「仕方ないですね。今年暑いから、暖かいから」 紅葉の遅れの影響を真正面から受けているのが観光業界です。 大手旅行会社に話を聞きますと、紅葉の遅れに合わせるように、京都を訪れるツアーの新規申し込みが増える時期も、やや後ろ倒しになっているようです。 やはり、この時期の京都といえば、お目当ては紅葉という方が多いですから、皆さん、申込み日は慎重に判断されているようで、宿泊施設や交通機関だけを予約するいわゆる「フリープラン」については、12月上旬の予約が増えてきているそうです。 紅葉の色づきが、遅くなっている今年、“異例の暑い秋”の影響は、紅葉だけではなく野菜にも及んでいます。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 朝晩は冷え込み、恋しくなるのが身も心もあったま~るお鍋!……ですが。 今年は、鍋の定番野菜が、たかーーーーーい! 大阪中央卸売市場によりますと、価格が平年を上回ると見込まれるのが……。 ◆はくさい ◆だいこん ◆ねぎ(白・青) ◆キャベツ ◆ほうれんそう ◆たまねぎ どの野菜も鍋や食卓にかかせないものばかり……。 長く続いた猛暑などの影響で出荷量が大幅に減り、価格高騰につながっています。 山口杏奈 記者 「大阪市内のスーパーでは、鍋料理にかかせない、白菜や大根の値段が上がっています」 はくさいは、4分の1サイズで170円。去年の同じころと比べて80円ほど高値に。 また、だいこんは1本270円、白ネギは1束321円と、どちらも去年の約2倍の値段に! さらに、キャベツや、きゅうりも高騰しているといいます。 買い物客 「(野菜が)すごく値上がりして。キャベツでも買いたいと思っても、半分で(値段が)すごいでしょ。毎日大変です」 「(野菜を)買う時に考えてしまいます」 フレッシュマーケット・アオイ 内田寿仁社長 「直近の情報では、いまからちょっとずつ(野菜の値段が)上がっていくと聞いています。とくに今、キャベツなんか、めちゃくちゃ高くなっています。これから異常値を出してしまうんじゃないかと思います」 秋が深まりつつある中で、異変が起きているのが「紅葉」。 奈良県桜井市にある「談山神社」。紅葉の名所として古くから知られています。 こちらは、2022年11月14日に撮影した映像です。 例年、この時期に見頃を迎えるのが約3000本のカエデやイチョウ。 談山神社の“シンボル”、木造十三重塔との美しいコラボレーションも楽しめます。 しかし、14日のようすを見てみると。 談山神社 権禰宜 土居三純さん 「やはり、まだこのように青いですが、塔の周りは、例年ですと赤く色づいている時期です。(塔の)後ろの大イチョウは、例年なら奥のお社の屋根に“黄色いじゅうたん”がかかっている時期です」 神社によると、最近まで暑い日が続いた影響で、色付きのピークが1週間ほど遅れているといいます。 参拝客 「思ったより紅葉していません」 「もっときらびやかというか、赤いイメージをしていた」 「残念です」 「ピークはもっと真っ赤という感じ」 「(Q:例年だとピーク?)今頃はピークですよね」 「同じ時期に来たことある」 談山神社 権禰宜 土居三純さん 「例年少しずつ(紅葉する)時期が遅くなっています。その分、12月に入っても長く楽しんでもらっています」 “異例の暑い秋”!いったい今年の紅葉はいつが見ごろなの~。