今にも動き出しそうなヤマタノオロチがライトアップ 奈良・達磨寺
聖徳太子ゆかりの「達磨寺」(奈良県王寺町)で31日夜から来年1月1日未明にかけ、歴史的建造物「方丈」の庭園のライトアップを行う。 方丈では、同町在住のアーティスト、盛一(もりとき)保洋さん(57)が巳年にちなんで制作した8つの首と尾を持つ神話の大蛇「ヤマタノオロチ」の立体作品(高さ2メートル超、長さ約7メートル)を展示。食器などを包む緩衝材を使っており、ヘビ1匹の長さは約5メートルに及ぶ。約3万枚のウロコを一枚一枚切り出し、制作に約半年かかったという。 今月22日には試験点灯が行われ、今にも動き出しそうなヤマタノオロチがLEDの紫や緑色の光で浮かび上がり、幻想的な雰囲気に包まれた。盛一さんは「ヘビは脱皮して一回り大きくなることから、新たなことが始まるという開運の意味が込められている。新年を迎えるにあたり、ぜひ見に来てもらいたい」と話した。 ライトアップは31日午後11時~来年1月1日午前1時まで行われ、境内ではぜんざいが無料で振る舞われるほか、町のマスコットキャラクター「雪丸」とのカウントダウンや開運だるま市も開催する。同寺でのヤマタノオロチの公開は3日まで(各日午前10時~午後3時、午後5時~7時)で、6日から3月末までは駅前商業施設内の地域交流センターに設置される。申し込み不要。無料。