クロップが愛弟子ヌリ・シャヒンの監督就任を祝福 「スーパーな監督になれる」
師弟関係の二人
14日(現地時間)、ボルシア・ドルトムントはアシスタントコーチのヌリ・シャヒン氏が新監督に就任したことを発表した。契約期間は2027年までとなっている。 今季途中からトップチームの活動に帯同してエディン・テルジッチ前監督を支えたシャヒン氏は、現役時代はドルトムントで屈指の人気選手であり、レジェンドの一人と言える存在だった。同クラブで公式戦通算274試合に出場し、2010-11シーズンには元日本代表MF香川真司らとともにブンデスリーガ優勝も達成した。 しかし、シャヒン氏に指導者としての実績がほとんどないだけに、果たして同氏が監督としてどのようなチームを作り上げて行くのかという点については不透明な部分が多い。 そうした中、現役時代のシャヒン氏を指導したユルゲン・クロップ氏はドイツ紙『Bild』との取材の中でシャヒン氏の監督就任を祝福するとともに、指導者としての成功を確信している。 「ヌリはまだ35歳の若い指導者だが、私が監督になったのもそのぐらいの年齢だった。私は、彼が選手としての素晴らしいキャリアの後で指導者としてもスーパーな監督になれるのは間違いないと確信している。もちろんドルトムントで彼が最大限の成功を収めることも願っているよ」 シャヒン氏がドルトムントに在籍していた頃にもクロップ氏は『Bild』の取材に対して、「ヌリはピッチ上の監督とも言える存在。正真正銘の戦略家だよ」と絶賛し、当時からシャヒン氏に指導者としての資質があると惚れ込んでいた。 周囲がいまだ自分の手腕に対して半信半疑の様子の中、恩師のクロップ氏が太鼓判を押してくれていることは、シャヒン氏にとって非常に心強いことだろう。
構成/ザ・ワールド編集部