鉄道古物求めファン集う いわき駅改称30周年でイベント 駅名標や行先表示板、方向幕など300点出品
JR常磐線のいわき駅が旧平駅から改称して30周年を記念したイベント「鉄道古物販売会・オークション」が7日、福島県いわき市のエスパルいわき3階催事スペースで開かれ、大勢の鉄道ファンでにぎわった。 JR東日本水戸支社の主催。かつて常磐線の車両で使用され、同支社が保管する駅名標や行先表示板、方向幕など約300点が出品された。「平」の駅名が入った行先表示板や旧国鉄時代の駅名標など特に希少性の高い4点はオークション形式で販売された。 会場には約80人の〝鉄オタ〟らが詰めかけ、お目当ての品を買い求めていた。千葉県流山市から訪れた会社員鈴木啓之さん(53)は、「はらのまち」の駅名標を購入した。「かつて南相馬市に仕事で行っていたことがあり、駅名標を狙っていた。購入できてうれしい」と語った。 このほか、同支社は22日まで、記念イベントとして、いわき駅周辺の今昔を巡る拡張現実(AR)体験「旧平駅めぐり」を実施している。いわき駅は今月3日に改称30周年を迎えた。