日10ドラマ『ミス・ターゲット』松本まりかさんインタビュー「心の清潔感」
現在放送中のドラマ「ミス・ターゲット」で主演を務める松本まりかさん。24年のキャリアの中で初めて大人の純愛ドラマに挑戦中の松本さんが、時間をかけてじっくり磨いてきた心と人間性、そしてたどり着いた夢の場所──。 笑顔が素敵な松本まりかさん フォトギャラリー
自分自身を磨くことが夢をかなえるいちばんの近道
ここ5年ほど、松本まりかさんは「あの頃そういえば夢見ていたな」と思うことが知らず知らずのうちにかなう出来事を経験している。現在放送中のドラマ「ミス・ターゲット」は、彼女にとってゴールデンプライム帯連ドラ初主演作。15歳のデビュー当時、大きな到達点としてひそかに夢見ていた、とても特別な場所だという。 「経験を積み重ねていくうちに、GP帯の主演は言葉にすること、まして思うことすらおこがましいくらい、ひと握りの人しかできないポジションだと感じるようになりました。とても影響力がある分、背負うものも大きい。芝居だけを向上させていくだけでは務まらないことを思い知ったんです」 そこで松本さんが決意したのは、いつ呼ばれてもすぐに「できます」と言えるくらいに自分を磨いておくこと。それが、結果的に夢をかなえる近道だった。 「お芝居について真剣に考えたり、無知だなと思うことを勉強したり、尊敬する人に話を聞いたり、自分が向上できる環境に身を置いたり。たとえ成長している実感が持てなくても、今自分がすべきだと思うことを一つひとつクリアして積み上げていくようにしています。『人のせいにしない』『ずるいことをしない』ことも自分の中で決めたこと。そうして歩んだ先で、気づいたら夢がかなってきた気がします。女優として評価を得られず自己肯定感がズタズタになる時間が長かった分、自分で自分を尊敬できる人間になりたかったんです。39歳の女優が初主演を任せてもらえるなんて、本当に奇跡のようなこと。すごく時間はかかったけれど、これまでの過程にも意味があった。過去の自分をやっと褒めてあげたいと思えるようになりました」