日本代表の新監督に森保氏(全文3完) 「ベテラン選手招集しない」ではない
Q:西野前監督の言動で背中を押してくれたものは?
増島:こんばんは、増島です。よろしくお願いいたします。森保さんに2つお伺いいたします。1つは先ほどの共同通信の質問の重複になりますが、具体的に教えていただきたいんですが、本日の時点ではA代表のスタッフと五輪代表のスタッフは別に考えられるのか、それとも一緒にされて考えるのか。その場合、例えば9月7日に最初のキリンチャレンジがありますが、それは間に合わないけれども、来年の1月のアジアカップまでに日本代表のスタッフを整えられるおつもりなのか、スタッフですね、森保さんと一緒にお仕事される皆さんとの体制を教えてください。 それと、先ほど西野監督は本当にすごい人だったというふうにおっしゃっていたんですが、1か月ぐらいのお仕事の中で、このお仕事を引き受けるに当たって、西野さんの背中なり言葉なり、何かこの難しい兼任のお仕事に当たって背中を押してくれたような言葉、行動などが西野さんからあれば教えてください。 森保:まずはスタッフですが、スタートのキリンカップに関しては、すぐにスタッフ編成をするということはできないと思いますので、今は東京オリンピックの代表チームに関わっているスタッフでやっていきたいと思いますし、プラスアルファで必要であれば、そこはまた技術委員長に相談して付け加えていきたいというふうに思います。そしてスタッフの選択肢として、今フリーでおられる方、あるいは仕事をされている方、全ての方を選択肢として持たせていただきながら、スタッフ編成していきたいと思いますので、そこはいつまでにという、焦って決めるのではなくて、一番最高、最強のスタッフになるようにしっかりと考えながら、スタッフ編成していければというふうには思っています。 そして西野さんについてですけど、いや、一言で全てがすごかったなというふうに思いますし、あの短期間でワールドカップに臨むということ。1か月程度の、いや、実質もっと短かったと思いますし、そういう準備期間で監督になってワールドカップに臨もうということであれば、普通であれば自分のやりたいことを選手やスタッフに詰め込んで、そしてワールドカップに臨むというようなことをするほうが普通かなというふうに思いましたが、西野さんはそこでも、そこでもっていうか、すごく我慢とか見守ることができる人だなというふうに思いました。 おそらくやりたいことはいっぱいあったと思いますけど、そのときに必要なことを、選手に急かしたりとか焦らしたりとかするのではなくて、今、チームとして短期間で成長するために必要なことを働き掛け、与えていくということ、その一歩待ったりとかっていう部分はすごいなと思いました。普通だったらもう言ってしまうとか、やってしまうとかっていうところ、選手たちのやる気を認めながら、個性を認めながら、チームをつくっていく。でも最後はしっかりと、こうやっていこうというコンセプトを伝えながらやっていくということを、あの短期間でできる人はなかなかいないというふうに思って見させていただきました。以上です。 司会:ありがとうございました。それではこれで質疑応答の時間を終わらせていただきます。ありがとうございました。これよりフォトセッションに入りますので、撮影される方は前方のほうにご移動をお願いいたします。 <完>