日本代表の新監督に森保氏(全文3完) 「ベテラン選手招集しない」ではない
森保監督:W杯のフランスがまさにそういう戦い方していた
今回のワールドカップで優勝したフランスも、まさにそういう戦い方をしていたと思います。彼らは本当に豊富なタレントがいて、攻撃という部分でも自分たちがやりたいことを表現できるようなチームだったと思いますが、勝つために、準決勝だったと思いますが、日本代表が負けたベルギーに対して、1点を先制したあと、しっかりと守備を固めながら、しかし守備だけで終わらず攻撃に打って出る、そういう勝つために必要なところ、そういう部分は世界のサッカーから学んでいきたいというふうに思っています。質問とちょっと違うかもしれませんが、許してください。
Q:今回日本人監督を選んだ理由は?
日本テレビ:ありがとうございます。もう1つ、田嶋会長に1つ伺います。先ほど、オールジャパンという話もありました。今回、日本人監督の森保さんが就任されました。コミュニケーションという部分におきましては、日本語での会話ということもありますし、今回、日本人監督を選んだという表現になるのか、その辺り、ちょっとお聞かせください。 田嶋:日本人でなければいけないとかいうことではなく、日本人、外国人を問わず、今の代表チームに必要なのは森保監督であるということで、関塚委員長のほうから森保氏の名前が出てきました。やはり先ほど申し上げたとおり、Jリーグができて25年、そして6大会連続、日本がワールドカップに出場している。多くの積み重ねてきた経験、そして知恵、知識を、本当にピッチの中に生かすには、やはり日本のことを熟知し、そして日本をリスペクトする人、これはもちろん国籍は問いません。それには森保監督が一番ふさわしいと考えて、われわれは選びました。 司会:ほかにいかがでしょうか。はい。ではあちらの方。
Q:A代表と五輪代表の兼任は可能なのか?
共同通信:共同通信の出嶋と申します。田嶋会長と森保監督にお伺いします。まず田嶋会長、すいません。任期のお話で、4年というお話が先ほどありましたけども、例えば東京五輪の成績をもって見直したり、そのあとの2年をさらに託すかというような、東京五輪で評価を一度下すというようなことはなく、もう4年間お任せするということか、の確認をまずさせていただきたいと思います。 森保さんに、兼任が可能かどうかと、実際に可能かというのが最大の焦点だと思うんですけども、例えば8月にはもうすでにアジア大会があって、その直後には9月にフル代表の初戦があると。アジア大会、ずっと勝ち続けていたならば、その大会に帯同された場合は、フル代表の人選がそれこそできるのかというような心配もあります。どういう体制であれば、例えば、もう近々の8月、9月、乗り切れるのか。指導体制、スタッフの体制の具体的なイメージであったり優先度であったり、そういう部分はどういうふうに考えてらっしゃるのか、教えてください。 田嶋:まず任期についてお答えさせていただきます。これはオリンピックやワールドカップ予選といった、そういう節目、節目で考えているわけではありません。これは西野技術委員長時代もそうですし、これは技術委員会として常に帯同しているわけですから、その中で、本当にこれはチームが素晴らしいものになっていっているのかどうなのかも含めて、常にその分析、そして評価をしながらやっていく。これはもう、われわれがやらなければいけないことだと思っています。4年契約したからっていうことは、もう、4年間やっていただきたいという気持ちの表れですし、そのためにサポートしていきたいということであります。 司会:ほかにいかがでしょうか。ではあちらの、中ほどの。眼鏡。 田嶋:あれ。 司会:ごめんなさい、すいません。失礼しました。 森保:私が触れることじゃないかもしれないですけど、今、田嶋会長がお答えしたところで、私自身、任期があるからといって、任期まで安泰だとか、ゆっくりだとか、そういうことは思っていません。チームづくりで大切なことがあれば、それはゆっくりとか、いろんなことを見ながらやっていかなければいけないですが、常に1日1日が勝負だと思って、1試合、1試合が勝負だと思ってやっていきたいと思います。その中にはたくさんのチャレンジがあると思いますが、そこは評価してくださる方に評価していただき、一番大切なのはやっぱチームファーストだというふうに思ってますので、日本代表チームが一番力を出していける、一番発展していける、その形を常に評価していただければいいというふうに私自身は思っています。 そして兼任監督が可能かというところ。体は1つなので、日程が重なったところの部分は、それは不可能だというか、できないことだというふうに思っています。しかしながら、先ほどもお話しさせていただきましたが、私1人でやるのではなくて、日本協会、で、日本代表を支える方々の力をお借りしてやっていけば、2つのことを同時にやるのも可能だというふうに思いますし、より大きな成果、メリットになるというふうに思っています。スタッフももちろん私同様、1グループだけでは、これは回らないと思いますので、これからまた、今はまったく白紙の状態ですけど、これから時間を掛けてスタッフの編成をまたしていきたいというふうに思っています。 おっしゃられるとおり、私もこの監督、A代表の監督を引き受けるときに、今回、アジア大会がある、そしてキリンカップも9月にある。視察はどうするんだろうっていうのは、一番最初に引っ掛かりました。それも、これまでやってきたとおり、現場のA代表のスタッフだけではなく、オリンピック代表のスタッフだけではなくて、そこに関わる方々全体で日本のサッカーを見ながら、また日本代表をつくっていく選手も選考していくということを、情報共有しながらやっていけば可能かなというふうに思っています。 司会:それでは中ほどの眼鏡の方。