クラレットジャグ持参で来日 夢がかなったザンダー・シャウフェレ
◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 事前(22日)◇アコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉)◇7079yd(パー70) 【画像】シャウフェレは心斎橋の重いグリーンに苦戦 今季メジャー2勝をあげたザンダー・シャウフェレにとって、日本は縁が深い土地である。母と叔父が育った国は「特別」とこれまで何度も口にしてきた。2021年には「東京五輪」で金メダルを獲得。都内在住の祖父母と再会するにあたり、今回は7月の「全英オープン」で手にしたクラレットジャグを持参した。 今大会のコースに来て思い出すのは、タイガー・ウッズが制した2019年の第1回開催時。日本に初めてPGAツアーが来たことで、練習場から移動するロリー・マキロイ(北アイルランド)のカートが人だかりで動けなくなるほど盛況。悪天候のため無観客で実施された日も、会場外からウッズの名前が叫ばれるほど熱狂的な雰囲気になった。1週間で5万人以上が来場し、「メジャー大会のように感じた」とシャウフェレは振り返る。 6回目の出場で大会初優勝を目指す。コース攻略のポイントについて「パーを取りたいホールでいかにしのげるか」だと話した。505ydある4番のパー4をはじめ「5、6ホールはパーセーブができれば自分の中ではすごくいいと思えるホールがある」。守りに徹するだけではいけないのも承知。「バーディチャンスがつくれるかどうか、しっかり区別をつけながら、勝負していきたい」と闘志を燃やした。 ルーツがある日本で金メダリストになった21年「すごく良い年」ではあったが、それ以上に思いをはせてきたメジャータイトルを2大会で獲った今年は「自分の夢がかなった年」と充実感をにじませた。そこに、節目のツアー10勝目を日本で手にできれば最高の締めくくりになるに違いない。(千葉県印西市/石井操)