『マイナ保険証』利用率低迷の中12月2日から本格移行へ 緊急時も顔認証?持ってない人は?不安の声
80代男性: 「12月から変わるんでしょ?だから(顔認証を)練習している。マスクをしていたら『マスクを外してください』とかそういう手順ですけどね。途中で押し間違ったりとかいうのもあります」 長崎みなとメディカルセンター事務部 中野隆二医事課長: 「『顔認証』がちょっと顔を動かすと認証がうまくいかなくてエラーになって最初からやり直しということがある。なので特に高齢者の方は、その操作が非常に面倒という声はよく聞きます」 医療機関側からは、緊急時の対応を不安視する声も聞かれます。 長崎みなとメディカルセンター事務部 中野隆二医事課長: 「救命救急センターには、意識がなく、人と会話ができないような病状で来られる方もいらっしゃる。そういった時は家族の方に保険証を代わりに提示していただいていた。でもマイナ保険証になると、『顔認証』もしくは『暗証番号を入力』ができない場合、代わりの特別な手続きが必要になる。それがひとう大きな手間になっています」 厚労省によりますと、緊急時は医療機関職員などが「マイナ保険証」の券面の顔写真と患者が一致することを確認する「目視確認」で対応するということです。 家族が「暗証番号」を覚えている場合なども、手続きができることになっています。 ■マイナ保険証がない人は? マイナ保険証の利用登録は ・医療機関や薬局の受付 ・スマホアプリの「マイナポータル」などで行うことができます。 登録の際には「マイナンバーカード」と「数字4桁の暗証番号」が必要です。 一方、「マイナンバーカード」をまだ持っていない人などは、いま手元にある「健康保険証」が来年の12月1日までは基本的に利用ができます。 また、保険証の期限が切れた後は、来月以降、各自治体などから届く「資格確認書」が保険証の代わりに利用できるということです。 利用率が低迷している中、本格的に移行が始まる「マイナ保険証」。利用者はそのメリットやデメリット、使い方などを十分に理解し、今後対応をしていく必要がありそうです。
長崎放送