安心した日常「ワクチン接種にかかっている」 菅首相「先頭に立って加速させる」
菅義偉(よしひで)首相は7日、記者会見し、「長引く感染対策の決め手となるのがワクチンだ。私たちが安心した日常を取り戻すことができるかどうか、それはいかに多くの方にワクチン接種ができるかどうかにかかっている。こういっても過言ではない。私自身が先頭に立って、ワクチン接種の加速化を実行に移す」と述べた。 【動画】菅首相が会見「緊急事態宣言」5月末まで延長へ
菅首相は「世界の国々ではいわゆるロックダウンを含めた強力な対策が講じられてきたが、ワクチン接種が進むことで大幅な感染者数の減少がもたらされ、結果的にはかつての日常の活動を再開する国が出てきている」とし、ワクチン接種がコロナ禍から脱するために有効であると強調。順次ワクチン接種を進め、「1日100万回の接種を目標とし、7月末を念頭に、希望するすべての高齢者に2回の接種を終わらせるよう、政府としてはあらゆる手段を尽くし、自治体をサポートする」と訴えた。
ワクチン確保を強調
会見で菅首相は、接種を進めるためには「確実なワクチンの供給と、スタッフの確保」が必要だと語り、ワクチンに関しては「私がファイザー社のCEOと協議した結果、新たに9月末までに5000万回分のワクチンが追加されることになった。さらに、来年分としてモデルナ社やノババックス社と合計2億回分の供給を受けることを前提に協議を進めている」と強調。医療スタッフの確保は日本医師会などに協力要請したと言い、「個別の市町村の状況に応じてしっかりと対応する」と述べた。 「来月(6月)中をめどに、高齢者の接種の見通しがついた市町村から、基礎疾患がある方々を含めて、広く一般の方々にも接種を開始したい」とも語った。