「ようやくスタートしたな」初先発のソフトバンク大津亮介が6回無四球で今季初白星 昨季のプロ初勝利とは「違ううれしさ」
◆ソフトバンク8―1ロッテ(4日、ペイペイドーム) 真っさらなマウンドで躍動した。ソフトバンクが大津がプロ初先発で今季初勝利をつかんだ。「最高の気持ちでマウンドに上がった。ようやくスタートしたなと思っている」。開幕6戦目を託された右腕が、チームの2カード連続勝ち越しの原動力になった。 ■「えーっ!ラブラブですやん」柳田が夫人と2ショット【写真】 初回2死から藤岡に先制ソロを許した。その直後に打線が6点を奪って逆転した。大量点にも助けられ、毎回の8安打を許しても得点は与えなかった。「走者をためてから、課題だった粘る投球ができた。そこは良かった」とうなずいた。 小久保監督が「球種が多いので、横(ベンチ)から見ていたら何を投げているか分からない」と指摘したように、持ち味の多彩な変化球で相手を揺さぶった。真っすぐは最速151キロで、無四球という制球力も発揮。6回108球での降板には「スタミナ面も強化しながら、次は長いイニングを投げられるように」と力を込めた。 中継ぎで46試合に登板したプロ1年目の昨季を経て、今季から先発に転向。開幕直前に和田が左手中指を痛めたこともあり、巡ってきたチャンスに結果で応えた。小久保監督も「粘り強く投げてくれた」と評価した。 昨年6月18日の阪神戦(甲子園)では中継ぎで登板し、わずか1球でプロ初勝利をつかんだ。「あれは転がってきた1勝。違ううれしさがある」。初先発で勝ち取った白星の喜びをかみしめた。(浜口妙華)
西日本新聞社