【2歳馬ジャッジ】2023年の2歳戦総復習(2) 牡馬芝路線のトップは札幌2歳S圧勝のセットアップ
2023年2歳戦振り返り第二弾 牡馬芝路線
昨年6月から2歳戦の指数と評価を掲載してきた「2歳馬ジャッジ」。2023年の2歳戦を路線ごとにPP指数ランキングで振り返っていく。今週は振り返りの第2弾「牡馬芝路線」をお送りする。 【シルクロードステークス2024 推奨馬】パワー型で時計のかかる馬場は大歓迎、黄金コンビで必勝態勢だ! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) 2歳牡馬芝路線 PP指数ランキング(2023年12月31日まで) 1位 セットアップ 指数-19 札幌2歳S・1着 2位 ジャンタルマンタル 指数-16 朝日杯FS・1着 3位 エコロヴァルツ 指数-15 朝日杯FS・2着 3位 シンエンペラー 指数-15 ホープフルS・2着 3位 ゴンバデカーブース 指数-15 サウジアラビアRC・1着 6位 シュトラウス 指数-14 東京スポーツ杯2歳S・1着 6位 ダノンエアズロック 指数-14 アイビーS・1着 6位 ジューンテイク 指数-14 朝日杯FS・4着 9位 タガノデュード 指数-13 朝日杯FS・5着 9位 アーバンシック 指数-13 百日草特別・1着 9位 ジュンゴールド 指数-13 紫菊賞・1着 9位 ホウオウプロサンゲ 指数-13 アイビーS・2着
1位 セットアップ
7月函館の新馬戦はコントロールして逃げ、後のホープフルSの優勝馬レガレイラに差されて1馬身半差の2着。次走の札幌未勝利戦では新馬戦よりもペースを引き上げて逃げ、2着スパークリシャールに1馬身半差、3着馬には9馬身半差をつけて高指数勝ちした。前年のトップナイフが札幌未勝利戦で記録した指数と同等のものを記録し、この時点でかなりの活躍が期待できた。 続く札幌2歳Sでも4番枠から好スタートを決めて楽々とハナを主張し、4馬身差の圧勝。コントレイルの東京スポーツ杯2歳S優勝時、ナリタブライアンの朝日杯3歳S優勝時の指数には劣るが、GⅠ級と言ってよい優秀な指数を記録しての優勝だった。ただ前記2頭は瞬発力を生かしての高指数。セットアップはスピード+豊富なスタミナを生かしてある程度ペースを引き上げ、後続の末脚を削ぐレースぶり。このタイプは成績が乱高下することが多く、やはり前年のトップナイフをスケールアップしたタイプと言えようか。 次戦の朝日杯FSは札幌2歳S激走から立て直しながらの一戦。距離が短く、前半からやや飛ばして逃げ、3角から引っ掛かったシュトラウスにこられて厳しい展開になったが、それでも0.5秒差の7着に踏みとどまったあたりは能力の高さを感じさせた。 今後はダートのサウジダービーに挑戦する予定。どのような結果になるかはわからないが、仮にダートで凡走が続いたとしても悲観する必要はない。その後に日本の芝中距離以上のクラシック路線に戻ってくるようなら、最大の穴馬となるだろう。現3歳世代芝部門の最強馬は、馬券的な妙味もたっぷりだ。