阪神・近本 3戦連続安打で通算916安打 ミスターの記録にあと10安打
「ヤクルト5-3阪神」(8日、神宮球場) 何とかチームの勢いを止めたくはなかった。三塁側のファウルゾーンを厳しい表情で歩く阪神・近本光司外野手。初回の安打も、勝てなければ意味がない。だが、3試合連続安打でプロ通算916安打。6年目までの通算安打で歴代1位の巨人・長嶋茂雄まであと10本に迫った。 【写真】佐藤輝がまさかの落球で23失策目 取り損ねて頭に当たる珍プレーに解説絶句「グラブに穴空いてないですよね?」 試合開始早々に快音を響かせた。初回、先頭で打席へ。相手先発の高梨がカウント1-1から投じた3球目、高めに浮いたカットボールをコンパクトなスイングで左前にはじき返した。 1番打者としての今季1打席目は96打数36安打で打率・375と好成績を残す。先制点の起点になっていたが、「あんまり関係ないです。点にならなかったんで」と、この日は後続が続かず先制のホームを踏むことはできなかった。 今季も着実に積み上げている安打数。通算143安打まで伸ばし、2位の中日・細川とは1差。最多安打のタイトル争いはし烈だが、個人の数字よりもチームの勝利を最優先に置き、その先に勲章があると考えている。 シーズンも残り16試合。10日からは本拠地・甲子園で7連戦を迎える。まずは4位・DeNAとの3連戦。「1試合、1試合大事な試合が続いている。しっかり自分たちの流れを作れるように頑張りたい」と近本。優勝争いに食らいつくためにも、勝つしかない。