うっかり吸いがち、でも実はNG! 掃除機で吸うと故障の原因になるものって? 【家電のプロが解説】
部屋を清潔に保つのに役立つ掃除機。ついつい床中のゴミを吸ってしまうという人もいるかもしれませんが、中には掃除機で吸ってはいけないゴミもあるのはご存じでしょうか。 【表】掃除機は何年?家電の「寿命」一覧 「All About」ガイドで、企業の製品開発のお手伝いやPR支援なども行うコヤマタカヒロが解説します。 (今回の質問) うっかり吸いがちだけど、実は掃除機の故障の原因になるものってありますか? (回答) 濡れたゴミや大きなゴミは故障の原因になるので気を付けましょう。 どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
◆故障やニオイの原因にも
部屋を掃除するとき、床に落ちているゴミは何でも掃除機で吸ってしまいがち。しかし、中には吸ってはいけないゴミがあります。 例えば、パナソニックの掃除機のマニュアルには、次のようなものは吸わせないでください、と記載されています。 ・除湿剤 ・大量の粉(消火器の粉など) ・水や液体・ペットなどの排泄物が付着したもの ・ガラス、ビン、針、つまようじ ・長いヒモ ・湿ったもの ・カーペットのフリンジ ・吸い込み口に詰まりやすいもの(ストッキングなど) 除湿剤などは、ダストボックスの中で膨らんだり、詰まる場合があります。また、水分は少しの量でもフィルターにダメージを与えたり、紙パックなどを破くこともあります。さらには、掃除機自体の臭いの原因にもなってしまうのです。 また、大きなゴミや詰まりやすいゴミを吸うと、掃除機のモーターに負荷を掛けることになります。掃除機の多くには保護装置が内蔵されており、モーターが高温になったり、負荷がかかると自動停止することも。この場合、詰まったゴミを除去した後、モーターやバッテリーの温度が下がれば再び使えますが、これを繰り返しているとダメージが蓄積されてしまいます。加えて、もしも安全装置が働かないと、内部の樹脂が加熱されて焦げくさいニオイがしたり、最悪の場合、発火したりするリスクもあります。